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Who's Afraid of the Big Bad Wolf?(三匹のこぶた)

  • 作曲: CHURCHILL FRANK E
#洋楽ポップス#ディズニー
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Who's Afraid of the Big Bad Wolf?(三匹のこぶた) - 楽譜サンプル

Who's Afraid of the Big Bad Wolf?(三匹のこぶた)|歌詞の意味と歴史

基本情報

1933年のディズニー短編アニメ『三匹のこぶた』で初登場した主題歌。作曲はスタジオの専属作曲家フランク・E・チャーチル、作詞はアン・ロネル。作品中では子ぶたたちが繰り返し歌い、物語の進行やキャラクターの性格付けに密接に結びつく。公開と同年に楽譜・レコードが発売され、単独のポピュラー・ソングとしても広く知られるようになった。

歌詞のテーマと意味

題名の呼びかけに応じる掛け合いと軽快なリフレインが特徴で、「オオカミなんて怖くない」と逆境を笑い飛ばす楽観性を描く。ただし物語では煉瓦の家を築く実直さが最終的に身を守るため、陽気さと用心深さのバランスという寓意も読み取れる。子ども向けの明快な表現ながら、大人にも届くユーモアと皮肉が同居する。

歴史的背景

大恐慌のさなかに公開された本作は、不景気や不安を「ビッグ・バッド・ウルフ」に重ね、困難に負けない気持ちを鼓舞する歌として受け止められた。公開後、映画本編の人気とともに主題歌も国際的に浸透し、新聞・ラジオを通じて広く拡散。ディズニーの音楽ブランド確立に寄与し、アニメとポピュラー音楽の架け橋となった。

有名な演奏・映画での使用

初出は『三匹のこぶた』本編での合唱と劇中歌。以後、同作の後続短編や再編集版、ディズニーの音源集に継続的に収録されている。カバー録音は時代や国を超えて多数存在するが、代表的な歌手・バンドの網羅的なリストは情報不明。映画やテレビでの引用・パロディも多く、童謡とポップスの中間に位置する「歌える主題歌」の範型を示した。

現代における評価と影響

本曲はアニメ史上のアイコニックなモチーフとして評価され、キャラクターの性格づけを音楽で行う手法の早期例とされる。フレーズ自体は後年の大衆文化にも波及し、エドワード・オールビーの戯曲『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない』の題名などに示唆を与えた。教育・イベント現場での合唱曲としても親しまれている。

まとめ

軽快なメロディと覚えやすいリフレインで、物語と社会の空気を同時に映し取った1933年の名曲。映画を離れても歌として生き続け、世代と国境を越えて口ずさまれるディズニー・ソングの古典である。