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You'll Be In My Heart(ターザン)

  • 作曲: COLLINS PHIL
#洋楽ポップス#ディズニー
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You'll Be In My Heart(ターザン) - 楽譜サンプル

You'll Be In My Heart(ターザン)|歌詞の意味と歴史

基本情報

1999年のディズニー長編アニメ『ターザン』の主題歌としてフィル・コリンズが作詞作曲し、自身の歌唱で発表。サウンドトラックに収録され、アカデミー賞歌曲賞を受賞。英語版の劇中ではキャラクターの情感を担う歌唱と、エンドクレジットのフルバージョンが用意された。米ビルボードのアダルト・コンテンポラリー部門で首位を獲得するなど商業的にも成功。コリンズは複数言語による吹替歌唱も自ら手がけ、国際的に浸透した。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、血縁や種の違いを超えた「無条件の愛」と「守る約束」を軸に展開する。繰り返されるフレーズは、離れていても心はつながっているという確信を伝え、孤独や不安にある子どもを包み込む。物語ではゴリラの母カラと人間の赤子ターザンの関係に重ねられ、偏見や恐れに揺れる世界で、受容と連帯がいかに力を与えるかを示す。単なる子守歌にとどまらず、自己肯定と絆の宣言として機能する点が特徴。

歴史的背景

1990年代後半のディズニーは、ポップ・アーティストを起用し映画音楽とチャートの架橋を進めていた。本作でも、ドラマーとしても名高いコリンズのリズム感とメロディ・センスが、密林を舞台にした動的な映像と結びつく。全編でパーカッシブな質感が際立つサウンドデザインの中、この曲は温かなハーモニーと穏やかなテンポで物語の感情的核を形成し、サウンドトラックのコントラストを担った。

有名な演奏・映画での使用

映画本編では、カラ(声:グレン・クローズ)が冒頭を歌い出し、その後をコリンズの歌声が引き継ぐ演出で、親子の絆を可視化するモンタージュに寄り添う。エンドクレジットではフルアレンジのポップ・バージョンが流れ、劇場体験を余韻で包む。以後、ディズニーの公式コンサートやオーケストラ公演、各国の吹替版、舞台版『Tarzan』でも取り上げられ、幅広い聴衆に届いた。

現代における評価と影響

世代や国境を越えて親しまれるディズニー・ソングの代表格として、親子のテーマを扱うメディアやイベントで継続的に用いられる。配信時代においても映画音楽プレイリストの定番曲であり、カバーや合唱編曲も盛んに行われている。

まとめ

You'll Be In My Heartは、物語の核心をやさしく言語化し、普遍的な共感を獲得した楽曲である。映像と音楽の相互作用、そして明快なメッセージ性が、公開から年月を経ても色褪せない魅力を支えている。