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One Love

  • 作曲: CARPENTER RICHARD LYNN, BETTIS JOHN
#洋楽ポップス#カーペンターズ
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One Love - 楽譜サンプル

One Love |歌詞の意味と歴史

基本情報

「One Love」は、カーペンターズが1971年発表のアルバム『Carpenters』に収めたバラード。作曲はRichard CarpenterとJohn Bettis。ボーカルはKaren Carpenter。レーベルやプロデューサーのクレジット詳細、シングル化の有無、チャート情報は情報不明。アルバム内では静謐なムードを担う一曲として位置づけられる。作詞者の公式表記は情報不明。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、喧騒から離れた親密な時間に焦点を当て、ただ一人への揺るぎない想いと、その関係がもたらす安らぎを描く。過剰なドラマではなく、日常のまなざしで愛の持続を語る点が特徴。Karenの低音域を活かした穏やかな歌唱と、柔らかなピアノとストリングスが言葉の余韻を支え、控えめな表現がかえって真情を際立たせる。

歴史的背景

1970年に「(They Long to Be) Close to You」で国民的デュオへと躍進した直後、彼らは洗練されたソフト・ポップの語法を確立していく。『Carpenters』はその過程を示す作品で、「One Love」は大ヒット曲群の陰で作家性を伝えるアルバム・トラックとして機能。初期カーペンターズの音作り—透明度の高いハーモニーと端正な編曲—の文脈で聴くと位置づけが明確になる。

有名な演奏・映画での使用

代表的な録音はアルバムに収録されたオリジナル・スタジオ・ヴァージョン。大規模な映画・ドラマでの使用例や、商業的に広く知られたカバーの情報は情報不明。ライブ音源やテレビ特番での演奏記録の詳細も情報不明だが、スタジオ版の完成度が高く、静かな説得力で評価されてきた。

現代における評価と影響

今日では“ディープ・カット”として、熱心なリスナーがアルバム全体を通して再発見する楽曲の代表例。派手さよりも質感を重んじる制作姿勢は、ソフト・ロックやベッドルーム・ポップの系譜に影響を与えたと指摘されることがある。プレイリスト時代でも、静けさの美学を体現する曲として存在感を保っている。

まとめ

「One Love」は、華やかなヒットの陰に隠れがちなカーペンターズの叙情性と職人的ソングライティングを示す小品。過度な装飾を避け、心の温度を丁寧に伝える設計は、時代を超えて響く。アルバム『Carpenters』を通しで聴くと、作品全体の呼吸を整える要の一曲であることがより鮮明に感じられる。