八神純子

みずいろの雨

#歌謡曲#邦楽ポップス

みずいろの雨 - 楽譜サンプル

作曲は八神純子、作詞は三浦徳子。歌唱も八神純子による。発表年は1978年、ジャンルはJ-POP（シティ・ポップ的要素を含む）。シングルとして公開され、以後もコンサートで歌い継がれる代表曲となった。レーベル名やチャート成績、初出アルバムなどの詳細は情報不明。

“みずいろ”は冷たさと透明感、未練と希望のあわいを示す色彩語。雨は別れや揺れる心のメタファーとして機能し、抑制された感情が解放へ向かう過程を描く。比喩中心の言葉運びで、情景を通じて心情を映す構成が印象的。失恋だけでなく、人生の節目に感じる孤独や再起の手触りを重ねやすい。

1970年代後半の日本ポップスはAORやジャズ/フュージョンの影響で洗練を深めた。本作も伸びやかな高音と都会的なコード感を持つ旋律が特徴で、当時の潮流とシンガー・ソングライター台頭を象徴する存在となった。歌と編曲の均衡が、世代を超えて聴かれる普遍性を支えている。

テレビの音楽番組やライヴで頻繁に披露され、本人のステージでも定番として定着。カバーやアレンジ版の存在は広く知られるが、特定アーティスト名や網羅情報は情報不明。映画・ドラマ・CMなど映像作品での使用事例も情報不明。

近年のシティ・ポップ再評価の中で、透明感ある声質と哀感を帯びたメロディは国内外のリスナーから再注目。ストリーミングや動画配信での露出増により若い世代の発見が進み、プレイリスト文脈でも機能する“タイムレスなポップス”として位置づけられている。カラオケ定番曲としての浸透度も高い。

色と天候のイメージで心象を描き、洗練されたポップスの語法で普遍性を獲得した一曲。詳しいデータの一部は情報不明ながら、1978年発の代表曲として現在も強い存在感を放ち続けている。