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アーティスト情報なし

With Or Without You

  • 作曲: BONO,CLAYTON ADAM,EVANS DAVID,HEWSON PAUL DAVID,MULLEN LAURENCE
#洋楽ポップス
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With Or Without You - 楽譜サンプル

With Or Without You|歌詞の意味と歴史

基本情報

U2の代表曲「With Or Without You」は、1987年発表のアルバム『The Joshua Tree』収録曲。作曲はバンド名義(BONO, CLAYTON ADAM, EVANS DAVID, HEWSON PAUL DAVID, MULLEN LAURENCE)。ブライアン・イーノとダニエル・ラノワのプロデュースのもと制作され、英米で大ヒット。特に米国ではBillboard Hot 100でバンド初の首位を獲得した。反復するベースラインと広がりのある音像が、切実な歌声を強く支える。

歌詞のテーマと意味

タイトルが示す通り、「共にいるべきか離れるべきか」という二律背反が中核。愛情と自立、献身と自己喪失のはざまで揺れる内面を、反復とミニマルな語彙で表現する。宗教的・精神的なイメージも随所に見られ、個人的な関係の歌でありながら、普遍的な渇望と葛藤へと拡張されている。具体的なモデルや私生活との直接の関連は情報不明だが、聴き手の経験に重なる余白が大きい点が長寿命の理由といえる。

歴史的背景

『The Joshua Tree』期のU2は、アメリカーナへの関心とスケール感のあるロックを融合。制作では、持続音を生むインフィニット・ギターやアンビエント的処理、空間系エフェクトを駆使し、シンプルなコード進行を広がりのあるサウンドへ昇華した。1986年のレコーディング・セッションを経て完成し、ポスト・パンク期から世界的ロック・バンドへ飛躍する転機を象徴する楽曲となった。

有名な演奏・映画での使用

1987年以降の主要ツアーで一貫して演奏され、観客とのシンガロングを生むライブのハイライトとして定着。テンポやダイナミクスを変えるなど、その都度の文脈に合わせた再解釈が行われてきた。映画やテレビドラマでもたびたび使用されているが、網羅的な作品名は情報不明。多数のアーティストによるカバーや編曲版も存在するが、代表的な例の詳細は情報不明。

現代における評価と影響

ミニマルなベースとディレイ・ギター、段階的なビルドアップという構造は、以後のポップ/ロック・バラードの雛形として参照され続ける。各種「史上最高の曲」リストに選出されるなど批評的評価も高く、配信時代でも継続的に聴かれている。過度な技巧に頼らず感情の振幅を描く手法は、多くのシンガーソングライターやプロデューサーに影響を与え、サウンドデザイン面でも重要なベンチマークとなった。

まとめ

親密さと距離、結びつきと自由――相反する力のせめぎ合いを、音と詞の最小限の素材で最大限に引き伸ばした普遍的名曲。U2の芸術性と大衆性の両立を体現し、世代や文脈を超えて共感を呼び続ける。時代が変わっても色褪せない、ロック・バラードの金字塔といえるだろう。