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I'll Be There

  • 作曲: GORDY JR BERRY, DAVIS HAL, HUTCH WILLIE, WEST BOB
#洋楽ポップス
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I'll Be There - 楽譜サンプル

I'll Be There|歌詞の意味と歴史

基本情報

1970年、Motownから発表されたジャクソン5の代表曲「I'll Be There」は、グループ初期を象徴する名バラード。作曲はBerry Gordy Jr., Hal Davis, Willie Hutch, Bob West。アルバム『Third Album』(1970)に収録され、全米シングルチャートで1位を獲得した。マイケル・ジャクソンとジャーメイン・ジャクソンのリードを軸に、ピアノとストリングス、控えめなリズム隊が支えるソウル/ポップの王道的サウンドが特徴。モータウン流の洗練されたコーラスワークとコール&レスポンスが、楽曲の温かさを引き立てる。

歌詞のテーマと意味

テーマは献身と支え合い。「いつでもそばにいる」という約束を、若い声で誠実に伝える内容だ。恋人や大切な相手に対し、困難な時も揺るがない支援を誓うメッセージが核にある。軽快なダンスナンバーで人気を博していた彼らが、静かなバラードで普遍的な愛を歌い上げた点が印象的。ゴスペル的な高揚と家族的な温もりが同居し、聴き手に安心感と希望をもたらす。歌詞の全文は省くが、要諦は無条件の思いやりと約束の力にある。

歴史的背景

1970年はジャクソン5の躍進期で、「I Want You Back」「ABC」「The Love You Save」に続いて本作も全米1位を獲得。アップテンポ主体だった路線から、表現の幅を一気に広げる転機となった。Motownのチーム・ソングライティングと強固な制作体制が功を奏し、若きマイケルの表現力を最大限に引き出した。レーベルの戦略と大衆性の融合が結実した象徴的シングルである。プロデューサー名など一部クレジットの詳細は情報不明。

有名な演奏・映画での使用

代表的なカバーとして、マライア・キャリーが1992年のMTV Unpluggedで披露し、シングルとして全米1位を記録。これにより次世代へと曲の価値が再確認された。マイケル・ジャクソンはソロ公演でもたびたび取り上げ、原曲のスピリットを保ちながらダイナミクスを拡張した。映画での具体的な使用情報は情報不明だが、テレビやイベントでのパフォーマンスを通じて広く親しまれている。

現代における評価と影響

現在も世代を超えて聴かれるクラシックであり、ボーカル・グループやボーイバンドのバラード手法に大きな影響を与えたと評価される。誠実なメッセージとシンプルで美しいメロディは、カバーやアレンジを通じて新たな解釈を生み続ける。ストリーミング時代においても安定した人気を保ち、ライブでは観客の合唱を誘うレパートリーとして定着している。

まとめ

「I'll Be There」は、モータウン黄金期の職人技とジャクソン5の瑞々しさが結晶化した不朽の名曲。献身という普遍のテーマを、若い声と洗練された編曲で普遍化したことが、半世紀を超えて愛される理由である。名演とカバーの歴史を通じ、楽曲のメッセージは今なお鮮度を失わない。