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Tie Me Kangaroo Down, Sport (悲しきカンガルー)

  • 作曲: HARRIS ROLF
#洋楽ポップス
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Tie Me Kangaroo Down, Sport (悲しきカンガルー) - 楽譜サンプル

「Tie Me Kangaroo Down, Sport (悲しきカンガルー)|歌詞の意味と歴史」

基本情報

オーストラリアのエンターテイナー、Rolf Harrisが作詞作曲・歌唱したノヴェルティ・ポップ。1960年に豪州で録音され、板をしならせて鳴らす“ワブルボード”の音色で知られる。1963年には英国で再録音され国際的にヒット。作曲者表記はHARRIS ROLF。テンポや調性など詳細な譜面情報は情報不明。

歌詞のテーマと意味

歌詞はブッシュ文化を背景に、瀕死のストックマンが仲間へ遺言めいた指示を次々と伝える物語。動物や持ち物へのユーモラスな注文が続き、可笑しさと哀感が交錯する。一方、初期の歌詞には先住民に対する差別的表現が含まれ、後年の公演・録音では当該部分が削除された。作者は問題を認めて謝罪している。

歴史的背景

戦後の英豪圏ではコミック・ソングが隆盛で、本曲もその潮流に属する。Harrisはワブルボードをテレビ等で広め、本曲が代表例となった。1963年の再録音版はGeorge Martinのプロデュースによるもので、米国チャートで上位に到達。初出は1960年、国際的認知は1963年以降である。

有名な演奏・映画での使用

主要な録音は、1960年のオーストラリア版と、1963年に制作陣を刷新した再録音版。いずれもRolf Harris自身の歌唱が基準形となる。カバーやパロディは複数確認されるが詳細は情報不明。映画・ドラマでの顕著な使用例も情報不明。

現代における評価と影響

現在、本曲はワブルボードの用法や語り口の巧みさからノヴェルティ・ソングの典型として参照される一方、差別的表現を含む初期版の扱いが継続的に議論されている。多くの公開版・配信版では問題箇所が編集・削除され、作品享受と歴史的配慮の両立が模索されている。

まとめ

ユーモア、郷愁、独特の音色が魅力の一方で、時代性から生じた課題も抱える。1960年代ポップ文化の光と影を示す資料として、背景とともに聴きたい一曲だ。