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Se Piangi, Se Ridi (君に涙とほほえみを)
- 作曲: MARCHETTI GIOVANNI, SATTI ROBERTO

Se Piangi, Se Ridi (君に涙とほほえみを) - 楽譜サンプル
Se Piangi, Se Ridi (君に涙とほほえみを)|歌詞の意味と歴史
基本情報
Se Piangi, Se Ridi(君に涙とほほえみを)は、MARCHETTI GIOVANNIとSATTI ROBERTOによる作曲のイタリア歌曲。1965年のサンレモ音楽祭で優勝し、同年のユーロビジョン・ソング・コンテストのイタリア代表曲としても知られる。オリジナルの作詞者は情報不明。タイトルは直訳で「もし君が泣けば、もし君が笑えば」の意で、日本では「君に涙とほほえみを」の邦題が定着している。
歌詞のテーマと意味
曲名が示す通り、愛する相手の喜怒哀楽に寄り添う姿勢を語るバラードで、悲しみや不安に揺れる瞬間でも相互の支え合いで乗り越えていくメッセージが核となる。歌詞の具体的な引用は避けるが、「泣くこと」と「笑うこと」の対比を通じ、感情を分かち合う関係性の尊さを描く。叙情的なメロディは歌い手のフレージングを重視し、言葉の意味を音楽的に増幅させる設計になっている。
歴史的背景
1960年代半ばのイタリア大衆音楽は、サンレモ音楽祭を中心に国際市場へ発信され、テレビ放送とレコード流通の拡張で存在感を強めた。本作もその文脈に位置づけられ、イタリア語曲でありながら普遍的な旋律美と明快な歌構造により広範な聴衆に届いた。ユーロビジョン・ソング・コンテストへの出場は欧州での露出を飛躍的に高め、イタリア発ポップソングの代表例として認知を固めた。
有名な演奏・映画での使用
本曲はBobby Soloの代表的レパートリーとしてステージで繰り返し歌われ、テレビ番組やコンサートでの録音・映像も複数存在する。アレンジはストリングスを核に、穏やかなリズム・セクションがボーカルの抑揚を支えるスタイルが定番化した。映画やドラマでの具体的な使用例は情報不明だが、ライブや放送でのパフォーマンスを通じ記憶に残る名唱が数多く残されている。
現代における評価と影響
現在も往年のカンツォーネを特集するコンサートや番組で取り上げられ、恋愛バラードの古典として安定した評価を維持。シンプルで覚えやすいメロディと明確な構成はカバーや合唱編成にも適し、イタリア語圏外の歌手が原語で歌う例もみられる。ストリーミング時代には1960年代ポップスの入門曲としてプレイリストに組み込まれ、世代を超えた再評価が進んでいる。
まとめ
Se Piangi, Se Ridiは、普遍的な感情に寄り添う言葉と旋律で時代を超えて響く名曲。作曲者の手腕が光る端正なバラードとして、サンレモ発のイタリアン・ポップの魅力を体現し、今後も歌い継がれていくだろう。