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High Noon

  • 作曲: TIOMKIN DIMITRI
#洋楽ポップス#映画音楽
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High Noon - 楽譜サンプル

High Noon|作品の特徴と歴史

基本情報

1952年の西部劇『真昼の決闘(High Noon)』のために、作曲家ディミトリ・ティオムキンが手がけた映画音楽。主題歌“The Ballad of High Noon(Do Not Forsake Me, Oh My Darlin’)”はネッド・ワシントン作詞、テックス・リッター歌唱でアカデミー歌曲賞。ティオムキンは劇伴音楽賞も受賞。

音楽的特徴と表現

スコアは主題歌の旋律を核に、テンポや和声、編成を変えた変奏で全篇を貫く。映画のほぼリアルタイム進行と連動し、静と動の対比で緊張を醸成。冒頭の歌唱提示から器楽版の回帰・断片化を通じ、楽曲が語り手として機能する。

歴史的背景

当時は壮大なシンフォニック様式が主流だったが、本作はバラッド主題を物語の骨格に据える設計が新機軸となった。作品は時代状況を想起させる寓話としても論じられ、音楽の明快さが道徳的緊張を支えたと評される。

使用された映画・舞台(該当時)

音楽はフレッド・ジンネマン監督、ゲイリー・クーパー主演の『真昼の決闘』で使用。正午の対決へ向かう保安官の孤独と葛藤を、主題歌の言葉と旋律が代弁し、器楽版が要所で回帰して心理の推移を示す。

現代における評価と影響

主題歌とスコアの統合は、のちの“テーマ主導型”映画音楽の範例として引用される。バラッドは多数の歌手にカバーされ、映画音楽史の重要曲として位置づけられる。受賞歴も価値を裏づける。

まとめ

High Noonは、歌とスコアの一体化で物語を駆動した象徴的な映画音楽。簡潔な動機と周到な変奏により、公開から現在まで強い記憶性と影響力を保ち続けている。