Girls Just Want To Have Fun
- 作曲: HAZARD ROBERT

Girls Just Want To Have Fun - 楽譜サンプル
Girls Just Want To Have Fun|歌詞の意味と歴史
基本情報
「Girls Just Want To Have Fun」は、作曲者ロバート・ハザードが1979年に書いた楽曲。1983年、シンディ・ローパーのデビュー・アルバム「She’s So Unusual」からのシングルとして世界的に知られるようになった。ジャンルはダンス寄りのポップ/ニュー・ウェーブで、明快なメロディとシンセ主体のアレンジが特徴。公式な作家クレジットはハザードで、ローパー版の成功によって80年代ポップの象徴的存在となった。
歌詞のテーマと意味
歌詞は、女性が自分らしく楽しむ権利と主体性を祝福する内容。家族や社会の期待に縛られず、夜更けの外出も恋も仕事も「自分の選択」であるという価値観を打ち出す。原曲は男性視点のデモだったが、ローパーは言葉遣いとニュアンスを調整し、軽やかさの裏に自立の意思を込めた。陽気でキャッチーなコーラスは楽しさを前面に出しながら、女性の生き方を肯定するメッセージ・ソングとして広く受け入れられている。
歴史的背景
ロバート・ハザードは1979年にデモを録音。ローパーはプロデューサー陣とともにテンポやコード感を洗練させ、ボーカルの多重録音とカラフルなサウンドで再構築した。ミュージックビデオはMTVで大量オンエアされ、父親役にプロレスラーのルー・アルバーノ、母親役にはローパーの実母が出演するなどユーモラスな演出で話題に。米ビルボードHot 100で2位を記録し、各国でも上位にランクインするなど世界的ヒットとなった。
有名な演奏・映画での使用
決定版は1983年のローパー版だが、彼女自身がレゲエ色を加えた「Hey Now (Girls Just Want to Have Fun)」(1994)としてセルフカバーしている。以降、多くのアーティストがライブやレコーディングで取り上げ、群唱でのシンガロング・ナンバーとして定番化。映画やテレビ、CMでも頻繁に使用され、タイトルそのものが80年代カルチャーと女性のエンパワメントを象徴するキーワードとして機能している。具体的な作品名の網羅は情報不明。
現代における評価と影響
本曲は、女性のエンパワメントを明るくポップに提示した先駆的ヒットとして評価が高い。80年代ポップの代表曲として各種メディアの名曲リストに選出されるほか、ジェンダー平等や多様性を掲げるイベントで歌われ続けている。ファッション、ビジュアル、歌唱スタイルを含むローパーのイメージは、以後のポップ・アイコン像にも影響を与えた。世代や国境を越えるカラオケ定番曲としての浸透度も顕著である。
まとめ
「楽しむことは誰にとっても正当な権利」というメッセージを、耳に残るメロディと映像表現で普遍化した一曲。作曲者ロバート・ハザードの原曲と、ローパーの再解釈が合流して生まれたポップ・アンセムとして、今も変わらぬ存在感を放っている。社会的メッセージとキャッチーさの両立により、時代を越えて歌い継がれるクラシックとなった。