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Don't Be Cruel 冷たくしないで

  • 作曲: BLACKWELL OTIS,PRESLEY ELVIS
#洋楽ポップス
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Don't Be Cruel 冷たくしないで - 楽譜サンプル

Don't Be Cruel 冷たくしないで|歌詞の意味と歴史

基本情報

1956年、RCAビクターからシングルとして発表。作曲はオーティス・ブラックウェルとエルヴィス・プレスリー、作詞はオーティス・ブラックウェル。ジョーダネアーズのコーラスを配したスタジオ録音で、軽快なリズムとソフトなボーカルが際立つ。全米主要チャートで通算11週1位、R&B/カントリーでも首位を獲得した大ヒットとして知られる。

歌詞のテーマと意味

語り手が恋人に「冷たくしないで」と穏やかに懇願し、誤解や不安を解きたいと誠実さを示す内容。強がりや激情よりも、約束と献身を前面に出すことで、10代の恋心を包み込む優しさが伝わる。コール&レスポンス風のコーラスが心情のやわらかさを補強し、ロカビリーの躍動感とポップ・バラードの甘さが自然に同居している。

歴史的背景

ロックンロールが黒人R&Bとカントリーの境界を越えて拡大していた1956年、プレスリーはテレビ出演を通じ国民的存在へと躍進。本曲は「Hound Dog」と両A面で発売され、マスメディア時代のポップ・アイコン像を決定づけた。職業作曲家ブラックウェルの洗練されたソングライティングと、プレスリーの節回しの相性が成功を後押しした。

有名な演奏・映画での使用

1956年の『エド・サリヴァン・ショー』で披露された演奏は象徴的で、テレビ時代におけるヒット拡散の典型例となった。1968年のテレビ特番“Comeback Special”でもセルフカバーされ、円熟味を帯びた解釈が話題に。多くのアーティストがライブで取り上げている。映画での具体的な使用作品名は情報不明。

現代における評価と影響

ドゥーワップ風コーラスと穏やかなビートを基軸に、ロックンロールの“優しい”側面を定義した楽曲として評価が高い。多くの名曲リストに選ばれ、バンド編成でもアコースティックでも映えるため現在もカバーが絶えない。世代やジャンルを越えて歌い継がれ、ストリーミング時代においても再発見が進む。

まとめ

「Don't Be Cruel 冷たくしないで」は、洗練された作曲と懐の深い歌唱が結びついたロックンロール黄金期の象徴。恋の切実さを優しく伝える普遍性ゆえに、半世紀以上を経てもなお色褪せない魅力を放ち続けている。