あなたのポケットにスタンダードの楽譜集をソングブック12keyに移調できる楽譜アプリ「ソングブック」

You Don't Own Me (恋と涙の17才)

  • 作曲: MEDORA JOHN L,WHITE DAVID
#R&B#洋楽ポップス
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
← 楽曲一覧に戻る

You Don't Own Me (恋と涙の17才) - 楽譜サンプル

You Don't Own Me (恋と涙の17才)|歌詞の意味と歴史

基本情報

1963年に発表されたポップソング。作曲・作詞はJohn L. Medora(John Madara)とDavid White、プロデュースはQuincy Jones。レズリー・ゴーアが17歳で録音し、米Billboard Hot 100で1964年に最高2位を記録。レーベルはMercury Records。日本では「恋と涙の17才」の表記でも知られる。

歌詞のテーマと意味

本作は「私は誰の所有物でもない」という明確な自己宣言を軸に、恋人関係における尊厳と自己決定権を訴える。服装や交友に口出しされない自由、束縛や嫉妬を拒む姿勢、相互の敬意に基づく対等な関係を求めるメッセージが一貫している。シンプルな言葉遣いながら、主語と否定の反復が強い意思を印象づける。

歴史的背景

1960年代前半のティーン・ポップ/ガール・グループ全盛期に、若い女性の視点から自立を前面化した点が画期的だった。従来の「従順」な恋愛像に対し、関係の境界線を自ら定める主張は、当時広がりつつあった社会変化の空気とも共鳴。プロデュースの洗練とオーケストレーションがメッセージを普遍化した。

有名な演奏・映画での使用

レズリー・ゴーアのオリジナルは今も決定版として聴かれ続ける。1996年の映画『ファースト・ワイフズ・クラブ』では主演3人が歌う場面が象徴的で、楽曲の自立的な意味を再提示した。2015年には豪シンガーのGraceがカバーし国際的に注目を集め、広告や映画予告編でも広く採用された。

現代における評価と影響

本曲はフェミニスト・アンセムとしてしばしば引用され、世代やジャンルを超えて多くのアーティストが取り上げてきた。SNS時代には、関係性の対等性や同意の重要性を語る文脈で再評価が進み、プレイリストや教育的リソースでも参照される機会が多い。カバーの解釈の幅広さも継続的な生命力を支える。

まとめ

端的で力強いメッセージと、緊張感を保つアレンジが時代を超えて響く一曲。恋愛における自由と尊重というテーマは現在も色あせない。初めて聴く人には原曲、次に主要カバーを併せて体験すると、作品の普遍性と文脈の広がりを実感できるだろう。