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Evergreen

  • 作曲: STREISAND BARBRA
#洋楽ポップス
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Evergreen - 楽譜サンプル

Evergreen|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Evergreen」は、1976年公開の映画『A Star Is Born』(邦題『スター誕生』)のラブテーマ。作曲はバーブラ・ストライサンド、作詞はポール・ウィリアムズ。シングルは米Billboard Hot 100で1位を獲得し、アカデミー賞主題歌賞、ゴールデングローブ主題歌賞、さらにグラミー賞ソング・オブ・ザ・イヤーと最優秀女性ポップ歌唱賞を受賞した、70年代を代表するポップ・バラードである。

歌詞のテーマと意味

タイトルが示す“常緑”は、季節に左右されず色褪せない愛の比喩。歌詞は、穏やかで包み込むような関係性、相互の支え合い、日常の中で静かに深まる幸福を描く。自然や光のイメージを用い、誇張よりも親密さを重視した表現が特徴。映画のストーリーと響き合い、名声と私生活の揺らぎの中でなお持続する愛の核を指し示している。

歴史的背景

本作は、1937年・1954年版に続く『スター誕生』の1976年版のために書かれた。主演・製作に携わったストライサンドがメロディを生み、ウィリアムズが言葉を与える形で完成。シンガー・ソングライター隆盛期の空気を反映しつつ、オーケストラとポップの融合で普遍性を確立した。公開と同時にラブテーマとして広く浸透し、サウンドトラックの核となった。

有名な演奏・映画での使用

映画本編ではヴォーカル版に加え、インストゥルメンタルのリプライズが劇中音楽として繰り返し用いられる。サウンドトラックでも重要トラックとして配置され、以後、多数の歌手やオーケストラがコンサートや録音で取り上げている。ストライサンド自身のステージでも定番曲として歌われ、彼女の代表作の一つとして定着した。

現代における評価と影響

「映画発のポップ・バラードの模範」としてしばしば言及され、映画音楽とチャート・ヒットの橋渡しを示す成功例と評価される。上品で普遍的な愛の歌として親しまれ、世代を問わず聴き継がれる定番曲となった。配信時代においても継続的に聴かれ、ストライサンドの歌唱美と作曲家としての資質を再確認させる。

まとめ

『Evergreen』は、映画とポップを架橋する名曲であり、色褪せない愛を端正に歌い上げる。ストライサンドの作曲センスと歌唱、ウィリアムズの言葉が結実し、受賞歴とチャート実績がその価値を裏づけた。映画の文脈を離れても自立する強度を持ち、現在も“常緑”の名にふさわしい生命力を保ち続けている。