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Cherry Bomb
- 作曲: FOWLEY KIM VINCENT,LARKIN JOAN MARIE

Cherry Bomb - 楽譜サンプル
Cherry Bomb|歌詞の意味と歴史
基本情報
「Cherry Bomb」は、FOWLEY KIM VINCENT(キム・フォウリー)とLARKIN JOAN MARIE(ジョーン・ジェット)による共作で、1976年にザ・ランナウェイズが初演・発表したロック・ナンバー。デビュー作『The Runaways』に収録され、シングルとしても流通。リード・ボーカルはシェリー・カーリー。国別の公式チャート成績の詳細は情報不明。
歌詞のテーマと意味
歌詞は、10代の少女が自らの欲望と力を率直に宣言する挑発的な内容で、当時の男性中心的なロックに対する痛快なカウンターとして機能する。爆発物を想起させるタイトルになぞらえ、危うさとスリルを武器に自己決定を高らかに示す。性的主体性や反抗心を軸に、短いフレーズと掛け声が聴衆のコール&レスポンスを誘発する構造をとる。
歴史的背景
ロサンゼルスのグラム/プロト・パンク文脈で誕生した本曲は、フォウリーのプロデュースの下、バンドの個性を即座に刻印するキラー・チューンとして作られた。ボーカルのカラーに合わせ急速に書き上げられた曲として知られ、攻撃的なギターとタイトなリズムがシンプルなコード進行をドライブする。ザ・ランナウェイズは日本を含む海外で人気を博したが、本曲個別の売上・受賞などの統計は情報不明。
有名な演奏・映画での使用
代表的な使用例として、映画『The Runaways』(2010)でバンドの象徴曲として再現され、さらに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のサウンドトラックに収録され世界的再注目を得た。ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツのライブでも長年定番曲として演奏され続けている。その他の著名なカバーやタイアップの詳細は情報不明。
現代における評価と影響
現在、本曲は女性ロックの先駆性を示すアンセムとして語られることが多く、ライオット・ガール以降のアティテュードとも共鳴。2分半前後のコンパクトさと鋭いフックはストリーミング時代にも親和性が高く、プレイリストでの循環を通じて新世代の聴き手にも届いている。音楽誌や批評家による歴代名曲リストへの収録有無は情報不明だが、影響力という観点での評価は揺るがない。
まとめ
挑発と自立を凝縮した「Cherry Bomb」は、ザ・ランナウェイズの名刺代わりであり、今なお痛快に鳴り響くロック・スタンダードだ。明確なメッセージ性とシンプルな強度が、時代を超えて効力を持ち続けている。