Tintarella Di Luna 月影のナポリ
- 作曲: DEFILIPPI BRUNO

Tintarella Di Luna 月影のナポリ - 楽譜サンプル
Tintarella Di Luna 月影のナポリ|歌詞の意味と歴史
基本情報
1959年に発表されたイタリアのポップソング。作曲はギタリストのBruno De Filippi、作詞はFranco Migliacci。ミーナ(Mina)のシングルとして知られ、邦題「月影のナポリ」で日本でも親しまれている。ロックンロールの躍動感を持つ軽快なカンツォーネで、明るいメロディと覚えやすいサビが特徴。
歌詞のテーマと意味
原題の“Tintarella di luna”は「月の光で日焼け(=ムーンタン)」の意。夜更けに月明かりを浴びて輝く女の子の自由さ、無邪気さ、ちょっとした反逆心を、軽妙な語り口で描く。夜の街や海辺の情景がきらめく比喩で彩られ、ティーン文化の気分を明るく肯定する内容となっている。
歴史的背景
1950年代末のイタリアでは、カンツォーネにロックンロール要素を取り入れる「ウルラトーリ(叫ぶ歌手)」のムーブメントが台頭。ミーナはその代表的存在で、本曲は彼女の初期を象徴するヒットとなった。作詞家Migliacciは「Volare」で知られ、洒脱な語感と映像的な描写がここでも生かされている。
有名な演奏・映画での使用
最も広く知られるのはミーナによるオリジナル録音と各種ライブ音源。イタリア語版を基軸に、多言語カバーやインストゥルメンタル編曲も多数生まれた。日本でも「月影のナポリ」として複数の歌手が取り上げたが、主要な映像作品での明確な使用記録は本稿では情報不明。
現代における評価と影響
軽快なシャッフル感と印象的なコーラスは、現在もイタリアン・ポップの古典として引用される。オールディーズ系のプレイリストやダンスイベントで親しまれ、広告・番組企画での想起性も高いと評されることが多い。邦題の知名度も相まって、日本の昭和ポップ文脈でも語られ続けている。
まとめ
月光に焼けるという洒落たコンセプトを、ミーナの若々しいボーカルでポップに結晶化させた一曲。イタリアン・ポップの転換期を体現しつつ、時代を超えて耳に残る普遍性を備える。邦題の命名経緯は情報不明だが、楽曲自体の魅力は今も色褪せない。