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A Summer Place
- 作曲: STEINER MAX
#洋楽ポップス#ムードミュージック#映画音楽

A Summer Place - 楽譜サンプル
A Summer Place|作品の特徴と歴史
基本情報
「A Summer Place」は映画「避暑地の出来事」(1959、監督デルマー・デイヴィス)のためにマックス・スタイナーが書いた主題曲。のちにパーシー・フェイスの「Theme from 'A Summer Place'」が世界的に流行。歌詞付版もあるが、原曲は器楽のフィルムスコアである。
音楽的特徴と表現
ストリングス主体の滑らかな旋律と穏やかなテンポ、安定した和声が清涼感と郷愁を喚起。木管やハープの装飾が色彩を添え、長い歌謡的フレーズが海風のように漂う。劇中では親密さと緊張をダイナミクスの対比で描く。
歴史的背景
スタイナーは30〜40年代に映画音楽語法を確立。本作は晩年の抒情スタイルの精華で、50年代末の「サントラのポップ化」という潮流とも合致。シングル市場への展開が、テーマの普及を後押しした。
使用された映画・舞台(該当時)
映画「避暑地の出来事」では若い恋人たちのラヴ・テーマとして反復使用。サンドラ・ディー、トロイ・ドナヒューらが出演し、海辺のリゾートでの恋と葛藤を、甘美な音楽が包み込む。製作はワーナー、公開は1959年。
現代における評価と影響
パーシー・フェイス版は1960年の米ビルボードHot 100で9週連続1位となり、イージー・リスニングの象徴に。以後、多数のカバーやテレビ/CMでの引用が続き、ノスタルジアを呼ぶ定番サウンドとして定着した。
まとめ
映画的ドラマと大衆的メロディの架橋を成し、フィルムスコアが単独ヒットになり得ることを示した代表例。原曲の品位ある旋律美は時代を超え、夏や海の情景を喚起する名曲として聴き継がれている。