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Poupée De Cir', Poupée De Son (夢みるシャンソン人形)

  • 作曲: GAINSBOURG SERGE
#洋楽ポップス#シャンソン
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Poupée De Cir', Poupée De Son (夢みるシャンソン人形) - 楽譜サンプル

Poupée De Cir', Poupée De Son (夢みるシャンソン人形)|歌詞の意味と歴史

基本情報

1965年のユーロビジョン・ソング・コンテストで、ルクセンブルク代表のフランス・ギャルが歌い優勝したフレンチ・ポップ。作曲・作詞はセルジュ・ゲンズブール。原題は一般に「Poupée de cire, poupée de son」と表記され、日本では「夢みるシャンソン人形」として親しまれる。イエイエ特有の躍動感と印象的な旋律が光る。

歌詞のテーマと意味

歌詞は“蝋の人形”“おがくずの人形”という比喩で、音楽産業に操られる若い歌い手の自己像を描く。フランス語“son”が“音”も意味する語呂を生かし、可憐さと自己言及的アイロニーが同居。無垢さと自立への揺らぎが短いフレーズに凝縮される、と解釈されることが多い。

歴史的背景

60年代半ばのフランスでは英米ロックに触発された“イエイエ”が台頭。バラード中心だったユーロビジョンに最新のポップを持ち込んだ点で本作は画期的だった。フランス・ギャルは当時17歳。フランス人ながらルクセンブルク代表として出場し、洗練された作と音で優勝を勝ち取った。

有名な演奏・映画での使用

最も知られるのは、1965年ユーロビジョン本大会での生演奏映像とオリジナル・シングル音源。以後、国内外の多くの歌手が言語や編成を変えてカバーしているが、代表的な網羅は情報不明。映画やドラマ、CMでの具体的使用例も情報不明だが、回顧番組では頻繁に取り上げられる。

現代における評価と影響

本作は“ユーロビジョン初の本格ポップ優勝曲”としてしばしば言及され、イエイエの代表曲として定評がある。産業とアーティストの関係をポップに描くメタ視点は、その後のポップ像にも影響を与えたとされる。現在も配信やコンピ盤で広く聴かれ、古典の位置を保つ。

まとめ

可憐な旋律と鋭い言葉遊びを併せ持つ稀有な名曲。ゲンズブールの筆致とギャルのフレッシュな声が融合し、時代を超えて響き続ける。歌詞の視点と誕生の文脈を知ることで、魅力はいっそう際立つ。