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Somebody to Love

  • 作曲: SLICK DARBY R
#洋楽ポップス
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Somebody to Love - 楽譜サンプル

Somebody to Love|歌詞の意味と歴史

基本情報

Darby Slick作曲の「Somebody to Love」は、サイケデリック・ロックを象徴する名曲。初出はThe Great Societyの1966年録音(当初題は「Someone to Love」)。のちにGrace Slickが加入したJefferson Airplaneが1967年に再録し、アルバム『Surrealistic Pillow』からのシングルで全米5位を獲得。作詞者もDarby Slick。レーベルや各エディションの細部情報は情報不明。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、愛を求める切迫感と、真実が揺らぐ不信の時代感覚を重ね合わせる。求める“誰か”は依存ではなく、孤独と幻滅を越えるための連帯の象徴として描かれ、Grace Slickの力強いボーカルがその必然性を増幅。反復するコーラスと高揚するメロディが、焦燥から解放へ向かう心の軌跡を鮮烈に伝える。直接的な語彙はシンプルだが、イメージは鋭く普遍性が高い。

歴史的背景

舞台はサンフランシスコのカウンターカルチャー隆盛期。Haight-Ashburyを中心にサイケデリック・サウンドが広がり、1967年“サマー・オブ・ラブ”へ至る潮流の中で本曲は象徴曲となった。The Great Society版のガレージ的質感に対し、Jefferson Airplane版はタイトなリズムと鋭いギターで洗練され、全国的なヒットに結びついた。英国など他国でのチャート詳細は情報不明。

有名な演奏・映画での使用

決定版はJefferson Airplaneの1967年録音。The Great Societyのオリジナルも再評価が進む。映画『ケーブルガイ』(1996)ではカラオケ・シーンで印象的に用いられ、一般層への浸透を加速させた。その他の映像作品やCMでの使用は多いとされるが、網羅的なリストや各年の詳細は情報不明。公式ライブ音源・再発盤の版数も情報不明。

現代における評価と影響

現在もクラシック・ロックの定番として高い評価を得る。緊張感あるリード・ヴォーカル、ドライヴ感のある8ビート、ファズを帯びたギターが、後続のオルタナ/インディ・ロックにも影響を及ぼした。プレイリスト文化やサブスク時代においても再生数を伸ばし、フェスやクラブでのアンセム的扱いを受けることが多い。音楽理論的には明快なコード進行とダイナミクスの対比が魅力。

まとめ

「Somebody to Love」は、Darby Slickの簡潔かつ鋭利なソングライティングを、Jefferson Airplaneが決定的な形で結晶化した一曲。愛を求める普遍的テーマと1960年代の時代精神が交差することで、半世紀を越えても色褪せない説得力を放つ。初期版から大ヒット版まで聴き比べることで、楽曲の核とアレンジの力を体感できるだろう。