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Edelweiss
- 作曲: RODGERS RICHARD
#洋楽ポップス#映画音楽

Edelweiss - 楽譜サンプル
Edelweiss|歌詞の意味と歴史
基本情報
Richard Rodgers作曲、Oscar Hammerstein II作詞。ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』(1959年初演)の挿入歌で、トラップ大佐が祖国への思いを静かに歌う。素朴で温かな三拍子のワルツ風が特徴。映画版(1965年)で世界的に知られた。
歌詞のテーマと意味
歌詞は高山植物エーデルワイスを象徴として、清廉さと故郷への愛情、逆境に耐える強さを描く。直接的な政治性は抑え、自然への賛歌を通し祖国への敬意と別れの情感をにじませる。独唱・合唱ともに親しみやすい語と旋律の設計が生きる。
歴史的背景
ロジャース&ハマースタイン晩年の作で、ハマースタインにとっては最後に書かれた歌詞として知られる。初演ではトラップ大佐役のセオドア・ビケルが歌い、映画版では俳優クリストファー・プラマーの歌唱は吹き替えで収録。しばしば民謡や国歌と誤解されるが、完全なオリジナル楽曲である。
有名な演奏・映画での使用
『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台・映画での使用が最も著名。以後、学校行事や結婚式、追悼の場などで幅広く演奏され、多数のカバーと編曲が生まれた。ギター伴奏のシンプルな形から合唱・管弦楽版まで場面に応じて定着。
現代における評価と影響
今日ではノスタルジアを喚起する名曲として親しまれ、家族や故郷、アイデンティティを静かに見つめ直す象徴曲とされる。一方で、作品の文脈を理解し“民謡”と短絡せず紹介する姿勢が教育現場や公演解説で重視されている。
まとめ
簡素な旋律と詩情豊かな言葉が結び付いたスタンダード。創作曲である事実と歴史を踏まえて聴けば、その静かな強さと普遍性がより鮮明に伝わる。場と目的に合った編成で、ていねいに歌い継ぎたい一曲だ。