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Groovin'

  • 作曲: BRIGATI EDWARD J (JUN),CAVALIERE FELIX
#洋楽ポップス
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Groovin' - 楽譜サンプル

Groovin'|歌詞の意味と歴史

基本情報

Groovin'は、BRIGATI EDWARD J (JUN) と CAVALIERE FELIX によって作曲された楽曲で、1967年にザ・ヤング・ラスカルズ(The Young Rascals)が世に広めたことで知られます。シングルとして発表され、全米Billboard Hot 100で1位を獲得する大ヒットとなりました。のちに同年のアルバム『Groovin'』にも収録。軽やかなオルガンと優しいコーラス、ラテン風味のパーカッションが特徴的で、ブルー・アイド・ソウルの名曲として評価が定着しています。作詞の詳細クレジットは情報不明ですが、作者クレジットは両名の連名です。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、恋人と過ごす穏やかな週末のひとときを描き、忙しさから離れて“ゆったり楽しむ”感覚を温かく伝えます。日常にあるささやかな幸福、解放感、親密なつながりが核心で、政治的・社会的メッセージよりも感情の共鳴に焦点を当てているのが特徴。砕けた英語表現が醸す親近感と、抑制された語り口が、聴き手の心に自然に染み込む普遍性を生み出しています。特定の物語よりも、“時間の質”や“空気感”を共有するタイプのポップ・ソングと言えるでしょう。

歴史的背景

1967年はサイケデリックやフォーク・ロックが隆盛し、同時にソウル/R&Bも発展した年。ヤング・ラスカルズはR&Bルーツを持つ白人バンドとして注目され、Groovin'では攻めるビートから一転、柔らかなラテン・グルーヴへ舵を切りました。ハードなサウンドが目立つ時代にあって、静けさと開放感で勝負したこの曲は、ポップ・チャートにおける表現の幅を示し、ラジオ・フレンドリーな“日常賛歌”のあり方を更新した存在でもあります。

有名な演奏・映画での使用

本家ヤング・ラスカルズ版に加え、Booker T. & the M.G.'sによるインストゥルメンタル・カバー(1967年)は広く知られる名演です。オルガン主導の解釈は楽曲のメロディとグルーヴの強さを際立たせ、ソウル/R&B文脈での普遍性を示しました。ほかの著名カバーの詳細は情報不明。映画・ドラマでの具体的な使用作品名も情報不明ですが、60年代を象徴する楽曲として選曲されることの多い定番曲です。

現代における評価と影響

Groovin'は、ブルー・アイド・ソウルの代表曲として定番化し、プレイリストやオールディーズ番組で今も高い再生頻度を誇ります。過度な装飾を避けたアレンジ、穏やかなテンポ、ラテン風パーカッションの導入は、その後のポップ/ソウルにおける“チル”な美学の源流のひとつとなりました。日常の幸福を描く普遍的テーマも時代を超えて機能し、ノスタルジーの枠を超えた“現役の心地よさ”として支持されています。

まとめ

Groovin'は、静かな高揚感と親密な情緒を兼ね備えた1967年の金字塔。作曲者ブリガティ&カヴァリエーレのセンスが、軽やかなラテン・グルーヴと共鳴し、恋人たちの“くつろぎ”を普遍的なポップへ昇華しました。ヒット性と音楽的革新性を両立した本作は、今なお日常を彩るスタンダードとして輝き続けています。