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アーティスト情報なし

Night Birds

  • 作曲: SHARPE WILLIAM JEFFREY REVELL,ODELL ROGER KEITH
#洋楽ポップス
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Night Birds - 楽譜サンプル

Night Birds|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Night Birdsは、作曲者SHARPE WILLIAM JEFFREY REVELL(Bill Sharpe)とODELL ROGER KEITH(Roger Odell)によるインストゥルメンタル。1982年、英国ジャズ・ファンク・バンドShakatakの同名アルバムに収録され、シングルとしても発表されたことで広く知られる。編成はキーボード、シンセサイザー、ギター、ベース、ドラムスを中心とし、ヴォーカルは旋律的装飾として最小限に留まる。調性やBPM、レコーディング詳細、チャート順位などの数値的情報は情報不明。レーベル情報も情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

エレクトリック・ピアノの温かなコードと、明快なシンセ・リードが主旋律を形作る。シャープなハイハットとタイトなスネアが刻むリズムに、スラップを交えたベースがシンコペーションを与え、ダンスフロアに映える推進力を生む。Aメロのリフレインとブリッジの対比、ブレイク後のビルドアップなど、ダイナミクス設計が巧み。ギターのカッティングやパーカッシブな鍵盤の合いの手が都会的な光沢を添え、夜景を想起させるサウンドスケープを構築する。即興は過度に冗長化せず、メロディ重視のコンパクトなソロ運びが魅力である。

歴史的背景

1980年代初頭の英国では、ディスコ以降のダンス・グルーヴとジャズの語法が融合した“ブリット・ファンク/ジャズ・ファンク”が台頭。Night Birdsはその潮流の象徴的楽曲のひとつとして、洗練された鍵盤サウンドとリズム・セクションの精緻な絡みでシーンの成熟を示した。アナログとデジタルの過渡期にあって、シンセサイザーを旋律の主役に据えつつも、バンド・アンサンブルの有機性を失わない点が当時の革新性を物語る。初演・初出年は1982年で確定的だが、制作スタジオや機材の詳細は情報不明である。

有名な演奏・録音

最も広く認知されるのは、1982年に発表されたShakatakのオリジナル・スタジオ録音で、同名アルバム『Night Birds』に収録されている。以降、バンドのコンサートでは定番曲として頻繁に演奏され、各種ライヴ盤や映像作品にもたびたび収録されてきた(個別タイトルや年次の網羅的リストは情報不明)。クラブ・シーンでもジャズ・ファンク/レア・グルーヴの文脈で定期的にプレイされ、DJミックスやリスニング向けコンピレーションに収録される事例が多い。

現代における評価と影響

Night Birdsは、ジャズ・ファンクの入門曲かつ金字塔として評価され、プレイリストやラジオでの定番度も高い。鍵盤主導のメロディ、洗練されたコード・ワーク、ダンサブルなビートは、後年のアシッド・ジャズやスムース・ジャズ、ブギー/シティ・ポップ再評価の流れにも親和的に響く。演奏家にとっては、リズム・セクションの精密なグルーヴ構築、短いソロで魅せるメロディアスな展開の好例として教材的価値を持ち、鍵盤奏者にとっては音色設計とフレージングの参照源となっている。

まとめ

Night Birdsは、歌を必要としないほど強靭なメロディとグルーヴで夜景的情緒を描き切るインストゥルメンタルの名曲である。1982年という時代性を背景に、シンセと生身のアンサンブルが融け合う設計は今なお古びない。情報不明の細部はあるものの、オリジナル録音の完成度とライヴでの持続的な生命力によって、同曲は世代と地域を超えて聴き継がれている。ジャズ・ファンクの醍醐味を凝縮した一曲として、これからも参照軸であり続けるだろう。