あなたのポケットにスタンダードの楽譜集をソングブック12keyに移調できる楽譜アプリ「ソングブック」

アーティスト情報なし

25 Or 6 To 4

  • 作曲: LAMM ROBERT WILLIAM
#洋楽ポップス
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
← 楽曲一覧に戻る

25 Or 6 To 4 - 楽譜サンプル

25 Or 6 To 4|歌詞の意味と歴史

基本情報

25 Or 6 To 4は、米ロック・バンドChicagoの代表曲。作曲者はキーボーディストのRobert Lammで、アルバム「Chicago(通称Chicago II)」に収録され、1970年にシングル化された。力強いブラス・セクションと鋭いギターの下降リフを核にしたホーン・ロックを確立し、全米チャート上位に進出するヒットとなった。現在も同バンドのライヴで定番として演奏され続けている。

歌詞のテーマと意味

タイトルの「25 Or 6 To 4」は“4時まであと25か26分(3時34分または3時35分)”という時刻を指す表現で、深夜に曲作りへ没頭する創作の瞬間を描く、という作者の説明で広く知られる。歌詞は、眠気や焦燥、インスピレーションを探る心の揺れを短いフレーズで描写。しばしば薬物の隠喩と誤解されがちだが、曲名は文字通りの時刻を表すものとされる。本文では歌詞全文の引用は行わない。

歴史的背景

1969〜70年当時、Chicagoはロックにジャズ的ハーモニーとブラスを融合させるアプローチを推進していた。大編成での緻密なアレンジとロックの即発性を併せ持つ同曲は、その戦略の象徴的成果である。複雑な管編成を保ちながらも、印象的なリフと明確なフックでラジオ・フレンドリーな魅力を獲得。アルバム全体の長尺志向の中で、コンパクトなロック・チューンとして際立った存在になった。

有名な演奏・映画での使用

本曲はChicagoのライヴで長年にわたりクライマックスを担う定番。イントロの下降型ギター・リフとブラスのユニゾンは観客の合唱を誘い、アンサンブルの推進力を強調する。1986年には新体制による再録音版が発表され、オリジナルとは異なるサウンド・プロダクションでも注目を集めた。映画での顕著な使用については情報不明。

現代における評価と影響

クラシック・ロックの文脈で高く評価され、ギター・リフの教則やバンド・アレンジの教材としても定番化。ブラスとロック・リズムの効果的な結合、モチーフを反復しながら高揚させる構成は、多くのアーティストとスクールバンドの参照点となっている。ストリーミング時代でも再生され続け、世代を超えて新規リスナーを獲得している。

まとめ

25 Or 6 To 4は、記憶に残る下降リフ、ブラスの疾走感、夜明け前の創作を切り取った歌詞が結びついた、Chicagoの象徴的楽曲である。ホーン・ロックの魅力を端的に伝え、ライヴの現場から音楽教育の場まで生き続ける普遍性を持つ。シンプルなフレーズ運用とアレンジの妙が、半世紀を超えてなお鮮度を保ち続ける理由だ。