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I Only Want To Be With You(二人だけのデート)
- 作曲: HAWKER MIKE,RAYMONDE IVOR

I Only Want To Be With You(二人だけのデート) - 楽譜サンプル
I Only Want To Be With You(二人だけのデート)|歌詞の意味と歴史
基本情報
「I Only Want To Be With You(二人だけのデート)」は、HAWKER MIKEとRAYMONDE IVORが手がけた1963年のポップ・ソング。英国歌手ダスティ・スプリングフィールドのソロ・デビュー曲として世に出て、明快なメロディと弾むリズムで人気を博した。英米を中心に広く知られ、後年までカバーが絶えないスタンダード的存在となっている。原題は英語、邦題は日本市場で定着した呼び名で、恋の高揚感を端的に伝える。
歌詞のテーマと意味
歌詞の核は「あなたと一緒にいたい」という一途な想い。出会いの瞬間に芽生えた感情が止められないという高揚と、相手への専心が、軽快なビートとともに描かれる。痛みや別れよりも、喜びと確信を前面に出すのが特徴で、サビは耳に残る反復で決意を強調。難解な比喩を避け、日常語でまっすぐに気持ちを伝えるため、世代や国境を超えて共感を呼んできた。
歴史的背景
本作はブリティッシュ・ポップ勃興期の空気を体現する1曲。フォーク寄りのグループを離れたダスティが、ソロでソウルフルな方向性へ舵を切った転機でもある。作曲・編曲面では、力強いビート、ホーンやストリングスを活かした華やかなサウンドが採用され、後の“60sガール・ポップ”像を方向づけた。英米チャートでも存在感を示し、デビュー早々に彼女のスター性を印象づけた。
有名な演奏・映画での使用
本曲は数多くカバーされ、とりわけBay City Rollers(1976年)、The Tourists(1979年)、Samantha Fox(1980年代後半)の版本が広く知られる。いずれも原曲の高揚感を保ちながら、その時代のサウンドに置き換えた好例だ。映画やドラマ、CMでの使用も多いが、個別作品の確定情報は情報不明。いずれにせよ、メディア露出が継続的な人気を支えている。
現代における評価と影響
今日では“60年代ポップの名曲”として、オールディーズの定番プレイリストに必ず名を連ねる。短いフレーズで強い印象を残すソングライティング、明朗なコード進行、手拍子を誘うビートは、ポップの黄金則を体現。多様なアーティストがライブで取り上げやすく、世代交代のたびに新しい聴き手へ橋渡しされている。日本でも邦題とともに親しまれ、カラオケやイベントで根強い人気を保つ。
まとめ
「二人だけのデート」は、恋の高鳴りを普遍的な言葉とメロディで結晶化したポップ・クラシック。1963年の誕生から現在まで、原曲と数々のカバーが連鎖的に広がり、時代を超える生命力を証明してきた。初めて聴く人にもすぐ届く開放感こそ、本曲最大の魅力である。