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Too Much Heaven(失われた愛の世界)

  • 作曲: GIBB BARRY ALAN,GIBB MAURICE ERNEST
#洋楽ポップス
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Too Much Heaven(失われた愛の世界) - 楽譜サンプル

Too Much Heaven(失われた愛の世界)|歌詞の意味と歴史

基本情報

ビージーズによるバラード。原題はToo Much Heaven、日本では「失われた愛の世界」として知られる。1978年にシングルとして発表、翌年のアルバム『Spirits Having Flown』に収録。レーベルはRSO。作曲はGIBB BARRY ALAN、GIBB MAURICE ERNEST。作詞は情報不明。流麗なストリングスと温かなリズム、三兄弟の重層ハーモニーが核。

歌詞のテーマと意味

歌詞は「過剰な幸福=天国のような愛」は簡単には手に入らないという認識を軸に、相手を思いやる誓い、時間と献身が愛を深めるというメッセージを丁寧に描く。バリーの繊細なファルセットとコーラスの呼応が、優しさと切なさを同時に伝え、恋愛の理想と現実の距離感を普遍的な言葉で表現している。

歴史的背景

本作は『サタデー・ナイト・フィーバー』成功直後の絶頂期に制作され、ディスコ全盛の只中でスロウ・バラードの魅力を再提示した。ビー・ジーズは本曲の印税をユニセフに寄付し、1979年の「Music for UNICEF」コンサートで披露。チャリティとポップ・クラフトを結び付けた象徴的シングルとして語られる。

有名な演奏・映画での使用

代表的な名演は、1979年の国連本部でのユニセフ・コンサートでのライブ。多重コーラスを生かした柔らかなアレンジで、スタジオ版の緻密さを舞台上で再現した。映画・ドラマへの明確な使用例については情報不明。カバーや合唱アレンジの普及状況も網羅的なデータは情報不明。

現代における評価と影響

ファルセット主体の多声コーラス、シルキーなストリングス、控えめなディスコ的グルーヴの組み合わせは、以後のポップ/R&Bバラードの手本として参照され続ける。高らかに押し出すのではなく、声の重なりで情感を積み上げる方法論は現在のポップでも普遍性を保ち、配信時代でも定番曲として聴かれている。

まとめ

Too Much Heaven(失われた愛の世界)は、慈愛と献身を歌う普遍的テーマを、極上のハーモニーで包み込んだ名曲。制作背景やチャリティの文脈も含め、時代を超えて価値を保ち続ける一曲である。映画使用など一部は情報不明だが、楽曲そのものの完成度が評価を支えている。