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Always Something There to Remind Me

  • 作曲: BACHARACH BURT F,DAVID HAL
#洋楽ポップス
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Always Something There to Remind Me - 楽譜サンプル

Always Something There to Remind Me|歌詞の意味と歴史

基本情報

バート・バカラック作曲、ハル・デイヴィッド作詞によるポップ・ソング。初録音は1964年のルー・ジョンソンで、その後サンディ・ショウが同年に英国で大ヒット。滑らかな旋律と巧みなコード進行、耳に残るタイトル・フレーズで知られ、20世紀ポップの定番として多くのアーティストに歌い継がれてきた。

歌詞のテーマと意味

別れた相手の面影が、街角の風景や日常の些細な出来事をきっかけに何度も甦るという内容。忘れたいのに忘れられない心情を一人称で静かに描き、喪失と記憶の持続を等身大の語り口で表現する。特定の地名や固有名詞に依存しないため、聴き手自身の経験と自然に重なる普遍性が大きな魅力となっている。

歴史的背景

1960年代前半、職業作家が歌手へ楽曲を提供する潮流の中で、バカラック=デイヴィッドは洗練された旋律と語感のよい歌詞で頭角を現した。本曲はその代表例で、ソウル的解釈からブリティッシュ・ポップ、のちのニューウェーブまで幅広く適応。1960年代のポップ黄金期を象徴しつつ、時代を超えて再解釈され続ける稀有な一曲となった。

有名な演奏・映画での使用

代表的な録音には、ルー・ジョンソン(1964)、サンディ・ショウ(1964、UK1位)、ディオンヌ・ワーウィックによるバージョン、そしてネイキッド・アイズ(1983)のシンセ・ポップ風カバーが挙げられる。映像作品での使用については、具体的な映画・ドラマ・CMのタイトルは情報不明。

現代における評価と影響

印象的なメロディと共感度の高い歌詞は、世代を超えて歌われる資質を持つ。テンポや質感の異なるアレンジに柔軟で、アコースティックなバラードからエレクトロ寄りの解釈まで幅広く成立。ライブや配信のプレイリストでも定番化し、ポップ・ソングライティングの手本として音楽教育やメディアで取り上げられることがある。

まとめ

Always Something There to Remind Meは、別れの記憶が日常に差し込む瞬間を普遍的な言葉と旋律で描いた名曲。1964年の誕生以来、名歌手たちの解釈を経て魅力を更新し続けている。バカラック=デイヴィッドの職人技とポップの強度を知るうえで、今なお外せない一曲と言える。