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Come What May
- 作曲: BAERWALD DAVID FRANCIS,GILBERT KEVIN M

Come What May - 楽譜サンプル
Come What May|歌詞の意味と歴史
基本情報
Come What May は、BAERWALD DAVID FRANCIS と GILBERT KEVIN M による作曲のラブ・バラード。2001年公開の映画『ムーラン・ルージュ!』で劇中歌として用いられ、主演のユアン・マクレガーとニコール・キッドマンがデュエットで歌唱する版が広く知られる。作詞者は情報不明。映画文脈に強く結びついたポップ・ソングであり、サウンドトラックでも重要曲として位置づけられる。
歌詞のテーマと意味
タイトルが示す「何が起ころうとも」という決意を軸に、逆境の中でも愛を貫く誓いを歌う。劇中では恋人たちの秘密の合言葉として機能し、互いの不安や葛藤を乗り越える意志表明となる。メロディは高揚感のあるクライマックスに向けて段階的に盛り上がり、ハーモニーの重なりが二人の結束を象徴。抽象度の高い言葉選びにより、観客それぞれの体験に重ねやすい普遍性を獲得している。
歴史的背景
本曲はバズ・ラーマン作品のために用意され、2001年の『ムーラン・ルージュ!』で広く知られた。制作経緯の関係で米アカデミー賞歌曲賞の選考対象外となった一方、翌年のゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされるなど評価を受ける。作曲者として名を連ねるデヴィッド・ベアウォルドとケヴィン・ギルバートは、ポップ/ロック分野で作家性を発揮してきた人物で、映画のロマンティックな美学に寄り添う歌の骨格を支えた。
有名な演奏・映画での使用
映画では主人公クリスチャンとサティーンの関係を象徴する主要モチーフとして再登場し、屋上でのデュエットや終盤の再演で物語の感情の支点を担う。サウンドトラック盤を通じて国際的に普及し、その後の舞台版『ムーラン・ルージュ!』でも中核曲として扱われる。コンサートやオーディションのレパートリーとして歌われる機会もあるが、代表的なカバーの詳細は情報不明。
現代における評価と影響
映画音楽とポップ・バラードの橋渡しを行う代表曲として、公開から20年以上を経ても高い想起度を保つ。劇中の物語と不可分でありながら、独立したラブ・ソングとしても機能するため、配信や映像メディアで継続的に聴かれている。映画内デュエット曲の代表例としてしばしば言及され、観客の感情移入を促す設計が評価されている。
まとめ
『Come What May』は、誓いの言葉を核にしたデュエット構造と、段階的に昂る旋律が印象的な名曲である。映画『ムーラン・ルージュ!』の物語と強く結びつきつつ、普遍的な愛のメッセージを伝えるポップ・バラードとして独自の地位を確立した。作詞者など一部のクレジットは情報不明だが、その芸術的価値と人気は揺るがない。