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アーティスト情報なし

Don't

  • 作曲: LEIBER JERRY,STOLLER MIKE
#洋楽ポップス
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Don't - 楽譜サンプル

Don't|歌詞の意味と歴史

基本情報

Jerry LeiberとMike Stollerが書いたバラード「Don't」は、エルヴィス・プレスリーの歌唱で知られる。1957年に録音され、1958年にRCAよりシングル発売。米国チャートで1位を獲得した事実が広く記録されている。コーラスにはジョーダネアーズが参加し、穏やかな伴奏とともに抑制の効いたボーカルが前面に出る。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、恋人に距離を置かないでほしいと懇願する語り手の心情を描く。拒絶の言葉をやめてほしい、近づくほど不安が高まる、といった揺れ動く感情が繰り返しのフレーズで強調される。大胆な情熱よりも脆さとためらいが核にあり、短い語句の反復が切迫感と親密さを同時に生む構造になっている。

歴史的背景

当時のプレスリーは「Jailhouse Rock」などの躍動的なロックンロールで人気を確立していたが、同時にバラード表現を磨いていた。Leiber&Stollerとの強固な協働の中で生まれた本曲は、彼の繊細なフレーズ処理とスタジオ作法を示す好例。1958年の兵役直前という節目の時期にヒットした点も象徴的である。

有名な演奏・映画での使用

もっとも広く知られるのはプレスリーのオリジナル録音である。映画やテレビでの顕著な使用については情報不明。著名アーティストによるカバーの決定版も情報不明。再発やコンピレーションでの紹介例はあるが、詳細は情報不明。

現代における評価と影響

「Don't」は、ロックンロールの枠内で洗練されたポップ・バラードの美学を示した作品として言及されることが多い。装飾を控えたメロディと低音域中心の語りかける歌唱は、以後の男性ボーカルによるラブ・バラードに通じる語法を提示。作家コンビの職人的ソングライティングの幅広さも再評価の要点である。

まとめ

強烈なビートを離れ、声そのものの表情で聴かせる「Don't」は、プレスリーの表現領域の広さを証明した一曲。切実なメッセージとシンプルな構成が時間を超えて機能し、今も穏やかな説得力を放ち続ける。基本情報以外で不明点は適宜アップデートが望まれる。