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Far A way Places

  • 作曲: KRAMER ALEX C,WHITNEY JOAN
#洋楽ポップス#スタンダードジャズ
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Far A way Places - 楽譜サンプル

Far A way Places|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Far A way Places」はAlex KramerとJoan Whitneyによる1948年の英語ポピュラーソング。現在はトラディショナル・ポップの定番曲として親しまれる。原題は“Far Away Places”とも表記。キーや初出盤の詳細は情報不明。

歌詞のテーマと意味

歌詞は「遠い土地」への憧憬を軸に、地図や郵便、見知らぬ国名など旅のイメージで心象を描く。日常から抜け出したい願望と、誰かと共に旅立つ親密な希望が交差し、センチメンタルでありながら前向き。固有名を最小限に留めることで、聴き手それぞれの“遠く”を投影しやすい普遍性がある。

歴史的背景

発表は第二次大戦直後。戦時統制が解かれ海外旅行への関心が回復し、ラジオとシートミュージック市場が依然強かった時期である。作家デュオKramer & Whitneyは「Candy」「Ain’t Nobody Here But Us Chickens」などで評価され、覚えやすい旋律と言葉で戦後ポップの気分を捉えた。本曲もその流れに位置づけられる。

有名な演奏・映画での使用

1948~49年にかけてMargaret Whiting、Bing Crosby、Perry Como、Dinah Shoreらが相次いで録音し、競作ヒットとなった。アレンジはストリングスを伴うバラードから軽快なスウィング寄りまで幅広い。特定の映画やドラマでの顕著な使用は一次情報が乏しく、現時点では情報不明。

現代における評価と影響

今日では懐メロ/スタンダード系の定番として、ヴォーカル・ジャズ、ラウンジ、合唱アレンジなどで継続的に演奏される。旅情を喚起する語彙と素直なメロディは編成を問わず解釈しやすく、オールディーズ入門曲としても定評がある。

まとめ

戦後アメリカの“遠くへ行きたい”願いを結晶化した小品。職人的な作法により私的な憧れが大衆的感情へ拡張された。普遍的歌詞と豊富な録音史が、今も歌い継がれる理由だ。