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アーティスト情報なし

Guitar Boogie Shuffle

  • 作曲: SMITH ARTHUR
#洋楽ポップス
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Guitar Boogie Shuffle - 楽譜サンプル

Guitar Boogie Shuffle|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Guitar Boogie Shuffle」は、ギタリストArthur Smithの「Guitar Boogie」(1940年代)を下敷きに、1959年にThe Virtuesの演奏で大きなヒットとなったインストゥルメンタル。歌詞は存在せず、作詞者は情報不明。作曲者表記はSMITH ARTHURで、12小節ブルース系の骨格とシャッフルの乗りが特徴。原曲のカントリー・ブギーの味わいを保ちつつ、ロックンロール時代の音像に最適化されたことで世代を超えて親しまれている。

音楽的特徴と演奏スタイル

中速のシャッフル・ビートに乗るブギー・ウオークのベースと、反復するリフ、シングルノート主体のリードが核。12小節ブルース進行を基盤に、コール&レスポンス的なフレーズ運びや、軽快なチョーキング、オルタネイト・ピッキングが映える。サステインに頼らずアタック感を前面に出すことで、ステップを誘うグルーヴが生まれる。編成はエレクトリック・ギター、ベース、ドラムスが中心で、ソロではブルース由来の音遣いとカントリー的ランが自然に交錯する。

歴史的背景

第二次大戦後のカントリー・ブギーやウエスタン・スウィングの流れから、1950年代後半のロックンロールへ橋渡しした楽曲群の一つとして位置づけられる。Arthur Smithが確立したギター・ブギーの語法を、ダンス向けのシャッフルに再構成した点が時代性と合致し、ラジオやジュークボックスで支持を集めた。インスト曲がチャートで健闘した当時の風潮も、普及を後押しした。

有名な演奏・録音

決定版として広く参照されるのは、1959年のThe Virtuesによるシングル録音。タイトなリズムと端正なリードが手本とされ、その後の多くのギタリストやバンドがレパートリーに採り入れている。ライヴではテンポを上げた高速版や、ブレイクを増やす拡張アレンジも一般的で、ギター・アンソロジーやオールディーズ系コンピレーションに度々収録され続けている。個別の著名カバーの詳細は情報不明。

現代における評価と影響

シャッフルのフィール、12小節の展開、ピッキングの明確さを同時に鍛えられる教材曲として、現在も入門〜中級の練習曲に定着。ロカビリーやサーフ、ロックンロールの現場でもウォームアップやアンコールのキラーチューンとして重宝される。シンプルながらアレンジ余地が大きく、バンドの個性を乗せやすい点も評価が高い。ギター・インストの系譜を語るうえで外せない基礎レパートリーである。

まとめ

「Guitar Boogie Shuffle」は、ブギーの伝統とロックンロールの勢いを結ぶ普遍的なインストゥルメンタルである。骨太のリフ、踊れるシャッフル、明快なブルース進行という三要素が、時代を超えて機能し続ける理由だ。初学者は基本リフと12小節のフォームから、上級者は音色設計やブレイクの配置で自分らしさを探ると良い。録音年や細部のデータに不明点はあるが、楽曲の価値は不変だ。