あなたのポケットにスタンダードの楽譜集をソングブック12keyに移調できる楽譜アプリ「ソングブック」

アーティスト情報なし

I Got the Sun in the Morning

  • 作曲: BERLIN IRVING
#洋楽ポップス#スタンダードジャズ
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
← 楽曲一覧に戻る

I Got the Sun in the Morning - 楽譜サンプル

I Got the Sun in the Morning|楽曲の特徴と歴史

基本情報

作曲家アーヴィング・バーリンによる1946年のブロードウェイ・ミュージカル『Annie Get Your Gun』のための楽曲。初演ではエセル・マーマンが歌い、1950年の映画版ではベティ・ハットンが披露。陽光と月明かりに感謝する内容で、のちにポピュラー/ジャズの定番曲として親しまれている。

音楽的特徴と演奏スタイル

32小節AABA形式を基調とする明快なメロディと、軽快なスウィング感が核。メジャー調の朗らかな進行に、コール&レスポンスや2ビートから4ビートへの切替えがよく映える。ヴォーカルはレガート主体だが語り口の抑揚が肝心で、スキャットやリフレインのアドリブ挿入も定番。ビッグバンドではブラスのシャウトで高揚を作る編成が好まれる。

歴史的背景

第二次大戦直後の米国で、節度ある豊かさと前向きさを讃えるショー・チューンとして登場。バーリンは比喩を多用せず平易な語で普遍的な感謝を描き、戦時歌手としての経験を反映した“誰もが口ずさめる”美徳を貫いた。作品内では日常の恵みを数え上げる場面に用いられ、観客の共感を呼んだ。

有名な演奏・録音

初演キャストによるオリジナル・ブロードウェイ・キャスト録音(1946年)、映画版サウンドトラック(1950年)が基準点。その後も多くの歌手やジャズ・オーケストラが録音し、番組やステージで定番化した。個別のチャート順位や受賞歴は情報不明だが、標準曲集での採録例は多い。

現代における評価と影響

グレート・アメリカン・ソングブック系レパートリーとして教育現場やリサイタルで広く扱われ、ミュージカル再演でも安定した人気を誇る。明るいテーマはコンサートの導入曲やアンコールに適し、ジャズでは中速スウィングの教材としても重宝される。配信時代でもプレイリストに定着し、世代を越えて聴かれている。

まとめ

『I Got the Sun in the Morning』は、日常の恵みへの感謝を軽快なスウィングで歌い上げる名曲。シンプルな言葉と覚えやすい旋律が、ミュージカルの枠を超えてスタンダード化を後押しした。歴史的背景と音楽的完成度が相まって、現在も舞台とジャズ双方で愛好され続けている。