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It's Now or Never

  • 作曲: DI CAPUA EDUARDO,MAZZUCCHI ALFREDO,
#洋楽ポップス
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It's Now or Never - 楽譜サンプル

It's Now or Never|歌詞の意味と歴史

基本情報

「It's Now or Never」は、ナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」の旋律(作曲:エドゥアルド・ディ・カプア、アルフレード・マッズッキ)に英語詞を付け、エルヴィス・プレスリーが1960年に発表した世界的ヒット。作詞はウォリー・ゴールドとアーロン・シュローダー。カンツォーネ由来の旋律美と艶やかな歌唱が映えるロマンティックなポップ・バラードである。

歌詞のテーマと意味

歌詞は「今この瞬間を逃せば二度と来ない」という切迫感を軸に、相手への情熱と生涯の誓いを重ねる。時間の不可逆性と甘いメロディの対比が緊張感を生み、直接的でありながら上品な求愛表現が普遍的共感を呼ぶ。ダンスホールでもラジオでも映える構成が魅力だ。

歴史的背景

原旋律は19世紀末の「オー・ソレ・ミオ」。戦後には同旋律の英語版「There's No Tomorrow」も流行し、これをヒントにプレスリー版が制作された。1960年のリリース後、楽曲はアメリカやイギリスを含む多くの国で首位を獲得し、ロックンロールのスターが伝統的旋律を取り入れる先駆例として注目を浴びた。オーケストラ伴奏と声楽的アプローチは当時のポップ像を広げた。

有名な演奏・映画での使用

代表的演奏はプレスリーのスタジオ録音。のちのコンサートでも取り上げられ、多言語カバーや各国の訳詞版も多数生まれた。テレビやCMでの使用例は多いが、特定の映画タイインについては情報不明。クラシック寄りの歌手がレパートリーに加える例もある。

現代における評価と影響

本作は、ロックの躍動性とカンツォーネの歌心を接続した象徴的作品として評価される。成熟したボーカル、ドラマティックな展開、情感豊かなビブラートは後続のポップ・バラード解釈に影響を与えた。カラオケ定番としての浸透や世代を超えた認知度も高い。

まとめ

伝統旋律の普遍性と大衆音楽の表現力が結び付いた名曲。恋の決断を歌うメッセージと気品ある旋律の相乗効果が、今なお色褪せない魅力を放つ。