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Nights in White Satin

  • 作曲: HAYWARD JUSTIN,REDWAVE
#洋楽ポップス
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Nights in White Satin - 楽譜サンプル

Nights in White Satin|歌詞の意味と歴史

基本情報

英国ロックバンド、ザ・ムーディー・ブルースの代表曲。1967年発表のアルバム『Days of Future Passed』収録で、シングルとしても発売。作詞作曲はJustin Hayward。アルバム版はピーター・ナイト編曲のオーケストラと融合し、終曲に詩朗読「Late Lament」を伴う。

歌詞のテーマと意味

夜の孤独と叶わぬ想い、時間の流れの中で揺れる自意識を詩的に描く。白いサテンは触感の記憶や純度を象徴するイメージで、恋愛の昂揚と喪失の混交を照らす。二人称で語りかける独白が綴られ、告白と断念の間を往還する構成が特徴。具体的モデルは情報不明。

歴史的背景

本作は、ロックとクラシックを統合するデラム・レコードの実験的企画の中核を担い、バンドのR&B路線からの転換点となった。メロトロンを駆使した重厚な音色と管弦楽のシンフォニックな広がりは、のちのプログレッシブ・ロックの語法に影響。1972年の米国再リリースで大ヒット。

有名な演奏・映画での使用

ムーディー・ブルースはオーケストラ共演を含む多数のライブで本曲を披露し、代表公演の定番曲として定着。映画『ダーク・シャドウ』(2012)で効果的に使用されたほか、カバーも多く、Il Divoのイタリア語版など解釈の幅が広い。その他の具体例は情報不明。

現代における評価と影響

哀切なメロディと壮麗なサウンドスケープは、クラシカル・クロスオーバーやドリーミーなロックの原点として再評価が続く。ラジオやストリーミングでも定番化し、若い世代の発見も後を絶たない。ロックとオーケストレーションの融合手法は多くの後続作品に継承された。

まとめ

「Nights in White Satin」は、個人的な内省を普遍的な叙情へと昇華し、時代を超えて響く名曲である。簡潔な和声進行に豊かな編曲と演奏が重なり、感情の振幅を大きく描出。初出から半世紀以上を経ても新鮮さを失わない、その理由が本作の価値を物語る。