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Oklahoma
- 作曲: RODGERS RICHARD

Oklahoma - 楽譜サンプル
Oklahoma|歌詞の意味と歴史
基本情報
「Oklahoma」は、リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタインII作詞のミュージカル『オクラホマ!』(1943年ブロードウェイ初演)を代表する主題歌。終盤で合唱とともに歌われ、共同体の結束と土地への誇りを象徴する。1953年には米オクラホマ州の州歌に制定された。
歌詞のテーマと意味
歌詞は開拓の生活感と未来への希望を重ね、広い空や風など自然のイメージで州のアイデンティティを描く。呼びかけ合うフレーズと大合唱、そして州名を綴るコーダが高揚を生み、個人の恋愛劇を越えてコミュニティの祝祭へ視点を開く構成が特徴。
歴史的背景
本作はロジャース&ハマースタインの初コラボで、当初『Away We Go!』として進行したが、タイトル曲追加後に『Oklahoma!』へ改題。音楽・ドラマ・ダンスを緊密に結びつける革新は、戦時下のアメリカに漂う楽観と連帯の空気とも響き合い、ブロードウェイの新時代を告げた。
有名な演奏・映画での使用
名演にはオリジナル・ブロードウェイ・キャスト録音、1955年映画版サウンドトラック(ゴードン・マクレー、シャーリー・ジョーンズ)の壮大な合唱が挙げられる。以後、州の式典や学校・スポーツイベントでの斉唱、各地の上演・コンサートで頻繁に取り上げられた。
現代における評価と影響
「Oklahoma」はアメリカン・ミュージカルの金字塔を象徴するショー・チューンとして定着。明快なメロディ、群唱のダイナミクス、物語と直結する歌詞の三位一体が、その後のブロードウェイ作品の標準形を築いた。合唱・吹奏楽レパートリーとして教育現場でも広く浸透。
まとめ
舞台のクライマックスを飾る祝祭の歌であり、地域の誇りを世界へ発信するアンセムでもある。「Oklahoma」は劇場から映画、公共空間へと広がり、いまなお演奏のたびに共同体の連帯感を呼び起こす、ミュージカル史上屈指の名曲だ。