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1-2-3 (One Two Three)

  • 作曲: BORISOFF LEONARD,MADARA JOHN,WHITE DAVID
#洋楽ポップス
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1-2-3 (One Two Three) - 楽譜サンプル

1-2-3 (One Two Three)|歌詞の意味と歴史

基本情報

1965年に発表された「1-2-3 (One Two Three)」は、Leonard Borisoff(レン・バリー)、John Madara、David Whiteの共作によるポップ/ブルー・アイド・ソウル。レン・バリーの歌唱で広く知られ、明快なカウントのフックと歯切れの良いリズム、ホーンを伴う編成が特徴。ダンスフロア映えする軽快なテンポで、サビが一度で覚えられるキャッチーさが支持を集めた。

歌詞のテーマと意味

歌詞は「1、2、3」と数を数えるシンプルな比喩で、恋の始め方や距離の縮め方を段階的に示す内容。恋愛の駆け引きを難しく語らず、誰でも口ずさめる言葉運びで親しみやすさを生む。相手を励ましながらリードする一人称の語り口が中心で、ポジティブで明朗なムードが全編を貫く。具体的な固有名詞や時事性は少なく、時代を超えて伝わる普遍性を備える。

歴史的背景

制作を担ったMadara & Whiteは、フィラデルフィアのポップ/ソウル文脈で活躍した職人チーム。60年代半ばは英米のロック隆盛と同時に、モータウン流の洗練されたソウルが台頭した時期で、本作もその影響下にあるアレンジを取り入れている。レコーディングの詳細なスタジオや参加ミュージシャンは情報不明だが、当時のポップ市場で大きな成功を収め、国際的にも広く知られるようになった。

有名な演奏・映画での使用

最も広く知られるのはレン・バリーによるオリジナル録音。軽快なビートとコール&レスポンス風の歌い回しは、オールディーズ系のコンピレーションでも定番である。著名映画やドラマでの具体的な使用例、また特筆すべき公式カバーの代表作は情報不明。ただし、同時代的なショウケースやダンス・イベントで継続的に取り上げられてきた。

現代における評価と影響

現在でも“数え歌”のフックを持つポップ・チューンの好例として引用され、DJやプレイリストでの導入曲として重宝される。ブルー・アイド・ソウルの親しみやすい側面を体現し、ポップとR&Bの越境を促した一曲として評価が定着。音域やメロディが過度に難しくないため、アマチュア合唱やカバー・バンドのレパートリーとしても親しまれている。

まとめ

「1-2-3 (One Two Three)」は、数えるだけの簡潔なフレーズで恋のときめきを描き切る、60年代ポップのエッセンスを凝縮した楽曲である。シンプルな言葉とダンサブルなグルーヴ、覚えやすいメロディという強みが時代を超えて機能し、いまなおオールディーズの鉄板曲として愛聴される。詳細不明の点は多いが、変わらぬ魅力は明快だ。