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Our Language of Love From "IRMA LA DOUCE"
- 作曲: MONNOT MARGUERITTE ANGELE

Our Language of Love From "IRMA LA DOUCE" - 楽譜サンプル
Our Language of Love From "IRMA LA DOUCE"|歌詞の意味と歴史
基本情報
『Our Language of Love』は、フランス発のミュージカル『Irma La Douce(イルマ・ラ・ドゥース)』に由来する楽曲で、作曲はMarguerite Monnot(MONNOT MARGUERITTE ANGELE)。原作の仏語台本・歌詞はAlexandre Breffort、英語版の歌詞はJulian More、David Heneker、Monty Normanが手がけました。英語タイトルが示す通り、英語圏上演で広く知られるラブ・ソングで、キャスト録音やコンサートでも頻繁に取り上げられてきました。
歌詞のテーマと意味
本曲の核は、恋人同士が共有する「言葉を越えた通じ合い」。街角の喧噪や身分差に翻弄される登場人物が、ふとした仕草や視線、呼吸のタイミングに“私たちの言語”を見いだすという趣旨で、ロマンティックながらも生活感のにじむ温度を帯びています。直接的な比喩よりも、情景描写と感情の機微で愛情を積み上げるのが特色。歌詞の全文はここでは扱いませんが、センチメンタルに傾きすぎず、確かな希望を抱かせる書法が魅力です。
歴史的背景
『Irma La Douce』は1956年にパリで初演され、その後ロンドンやブロードウェイへと展開しました。シャンソンの伝統に根差したMonnotの旋律美が、戦後欧州の都会的センスと結びつき、国境を越えて支持を獲得。英語版制作に際し、物語と音楽の骨格を保ちつつ、表現を英語圏の観客に自然に届くよう調整したことで、本曲も国際的なレパートリーとして定着しました。
有名な演奏・映画での使用
代表的な聴取手段は各国上演のオリジナル・キャスト録音で、舞台での文脈と共に楽曲の魅力を味わえます。コンサートやカバープログラムでも取り上げられることが多く、シャンソン的な解釈から劇場的なバラードまで幅広い表情が聴かれます。なお、1963年の映画版『Irma La Douce』は非ミュージカル作品で、舞台曲の直接的な歌唱シーンはありません。個別のアーティスト名・使用例の網羅は情報不明です。
現代における評価と影響
今日では、ヨーロッパ由来のミュージカル・ナンバーとして、シャンソンの香りとブロードウェイ的洗練を併せ持つ点が評価されています。音域の扱いが歌手にとって程よい挑戦となり、演技的ニュアンスを学ぶ教材曲としても重宝されます。公演再演やリバイバルの機会に加え、リサイタルや音楽大学の試験曲として選ばれることもあり、世代や地域を超えて演奏の土壌が維持されています。
まとめ
『Our Language of Love』は、恋人たちの“語らずとも通じる言葉”を美しい旋律で描く名曲です。Monnotの作風が生む端正なカンタービレと、英語詞の自然な運びが合致し、舞台の物語性を豊かに支えます。歴史的にも文化的にも広がりを見せてきた本曲は、シャンソンとミュージカルの接点を体現する一曲として、今後も歌い継がれていくでしょう。