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The Right Thing to Do

  • 作曲: SIMON CARLY E
#洋楽ポップス
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The Right Thing to Do - 楽譜サンプル

The Right Thing to Do|歌詞の意味と歴史

基本情報

「The Right Thing to Do」は、カーリー・サイモンが作詞・作曲し、アルバム「No Secrets」に収録、1973年にシングルとしても発表されたポップ/ソフトロックの名曲。プロデュースはリチャード・ペリー。穏やかなメロディと明快な構成、歌詞の物語性が魅力の一曲で、歌詞ありの楽曲である。

歌詞のテーマと意味

タイトルが示す“正しいこと”を軸に、親密な関係での誠実さと境界線、相手を信じる勇気を静かに語る。判断に迷いながらも、主体的に選び取る決意を描き、告白調の一人称が聴き手の共感を呼ぶ。直接的な比喩は控えめで、日常語のリズムと韻が親密さを高めている。全文引用は避けつつも、語り口の優しさが印象に残る。

歴史的背景

シンガー・ソングライター隆盛の初期70年代、サイモンは前作シングルの成功に続き、本曲をフォローアップとして届けた。洗練されたプロダクションとシンプルな楽曲構造で、ラジオとの親和性が高く、彼女のパブリック・イメージを“率直に語る作家”として定着させた。制作過程の詳細な録音場所や私生活との直接的関連は情報不明。

有名な演奏・映画での使用

映画やドラマでの明確な使用例、顕著なカバー・バージョンは情報不明。ただし、原曲はピアノ主体のアレンジと穏やかなグルーヴにより、デュオからフルバンドまで再現しやすい構造を持つ。ステージではダイナミクスの緩急が映え、ボーカルのニュアンスを生かしやすい点が演奏家に好まれる。

現代における評価と影響

ストリーミング時代においても、落ち着いたテンポと会話的な言葉選びはプレイリスト適性が高く、入門的なシンガー・ソングライター作品として聴かれている。派手な転調に頼らず情感を積み上げる書法は、後続のポップ職人芸にも通じる。初期70年代アメリカン・ポップの文脈で、いまなお評価が安定している。

まとめ

誠実さをめぐる選択を、過度なドラマにせず日常の温度で描いた本曲は、初期70年代ポップの良質さを体現する一編。制作年や収録情報が明確で、時代を越えて“等身大の愛の歌”として機能し続ける。歌詞の核心は、思考と感情のバランスにあり、短いフレーズでも普遍性が伝わる。