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Ring of Fire

  • 作曲: CARTER JUNE,KILGORE MERLE
#洋楽ポップス
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Ring of Fire - 楽譜サンプル

Ring of Fire|歌詞の意味と歴史

基本情報

『Ring of Fire』は、June CarterとMerle Kilgoreが作詞作曲したカントリー・ソング。1962年にAnita Carterが初録音し、1963年のJohnny Cash版が全米カントリー・チャート1位を獲得して世界的に知られるようになった。マリアッチ風トランペットと軽快な2拍子が強い個性を放つ。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、恋に落ちる高揚と危うさを「燃える輪」に喩え、情熱が理性を凌駕する瞬間を描く。火は苦痛と快楽の両義性を帯び、引力のように主人公をのみ込む。宗教的解釈や私生活の具体的エピソードを断定する資料はなく、一般には恋愛の陶酔と代償を表す象徴として受け止められている。

歴史的背景

作者の一人であるJune CarterはCarter Family出身で、伝統的カントリーの血脈を受け継ぐ存在。Anita Carterの録音は大きなヒットに至らなかったが、Johnny Cashは大胆なホーンを加えた編曲で再解釈し、Columbiaからシングルとして発表。結果として自身の代表曲の一つになり、カントリー史に刻まれた。

有名な演奏・映画での使用

代表的なカバーにはSocial Distortion(1990)のパンク解釈や、Wall of Voodooによるニューウェーブ版がある。映画では、伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で劇中歌として取り上げられ、楽曲の物語性が広く共有された。その他の具体的な映画・CMでの使用詳細は情報不明。

現代における評価と影響

カントリーを越境してロックやパンクにも響く普遍性をもち、世代やジャンルを横断して演奏され続ける。印象的なホーンと簡潔なコード進行は、ライブでの即効性と合唱性を生み、各種名曲リストでもしばしば言及される。音楽教育やメディアでの参照も多く、スタンダードとしての地位を確立。

まとめ

『Ring of Fire』は、燃える情熱を鮮烈に描いた歌詞と独創的な編曲が結び付いた不朽のスタンダードである。初録音からJohnny Cash版、数々のカバーへと広がった歩みは、楽曲の器の大きさを物語る。新たな解釈を生み続ける余地を残しつつ、今なお聴き手を惹きつけてやまない。