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Rocky Mountain High

  • 作曲: DENVER JOHN,TAYLOR MIKE C CURTIS
#洋楽ポップス
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Rocky Mountain High - 楽譜サンプル

Rocky Mountain High|歌詞の意味と歴史

基本情報

Rocky Mountain Highは、John DenverとMike Taylorの共作による1972年発表の代表曲。アルバム『Rocky Mountain High』に収録され、シングルとしても発売された。アコースティック・ギターを中心としたフォーク/カントリー色の強いサウンドで、自然讃歌として広く親しまれている。米国コロラド州の州歌(共同)に制定されたことでも知られ、作者の澄んだテノールとコーラスの高揚感が印象的なナンバーである。

歌詞のテーマと意味

歌詞はロッキー山脈の大自然に触れ、都市生活から離れて心を解き放つ体験を描く。「ハイ」とは薬物ではなく、自然の中で得られる精神的高揚と再生の感覚を指すと作者がたびたび説明している。星空や清流、季節の移ろいへの驚嘆を通じて自己発見に至る旅が語られ、自然への畏敬と環境保護の意識が底流にある。静かなヴァースからコーラスへ開けていく構成は、内省から解放へ向かう心象の変化を音楽的に支える。

歴史的背景

デンバーは1960年代末にコロラド州アスペンへ移住し、山岳での暮らしとアウトドア体験が創作の原動力となった。本曲はそうした私的体験から生まれ、当時のアメリカで高まっていた自然保護への関心と共鳴した。発表当初、“high”の語が誤解を招く場面もあったが、本人は公的な場でも自然の恍惚を歌ったと明言している。1970年代初頭のシンガー・ソングライター潮流の中で、フォークとカントリーを架橋する重要曲として位置づけられる。

有名な演奏・映画での使用

デンバー自身のステージで長年の定番曲となり、『An Evening with John Denver』(1975)、『The Wildlife Concert』(1995)などの公式ライブ作品で印象的に披露された。多くのアーティストによるカバーも存在するが、代表例の網羅は情報不明。映画での顕著な使用については確証のある事例が情報不明のため、特定の作品名の記載は控える。

現代における評価と影響

今日ではアメリカン・フォークのスタンダードとして歌い継がれ、コロラド州における観光・地域文化の象徴曲としても認知が高い。アウトドアや環境関連のイベントで演奏される機会が多く、自然保護メッセージを持つ楽曲の先駆として後続のシンガー・ソングライターやカントリー系アーティストに影響を与えた。ストリーミング時代でもリスナー層を広げ、普遍性が再評価されている。

まとめ

自然と人の心を結ぶ普遍的テーマ、シンプルで覚えやすい旋律、澄んだ歌声の三位一体が名曲性を支える。Rocky Mountain Highは、誤解を超えて伝わる自然の恍惚と再生の歌として、これからも世代を越えて聴かれ続けるだろう。