あなたのポケットにスタンダードの楽譜集をソングブック12keyに移調できる楽譜アプリ「ソングブック」

アーティスト情報なし

Sh-Boom(Life Could Be A Dream)

  • 作曲: KEYES JAMES C,FEASTER CLAUDE,FEASTER CARL,MC RAE FLOYD FRANKLIN,EDWARDS JAMES C
#R&B#洋楽ポップス
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
← 楽曲一覧に戻る

Sh-Boom(Life Could Be A Dream) - 楽譜サンプル

Sh-Boom(Life Could Be A Dream)|歌詞の意味と歴史

基本情報

Sh-Boom (Life Could Be A Dream) は、1954年にアフリカ系アメリカ人コーラス・グループ、ザ・コーズ(The Chords)が発表したドゥーワップの名曲。クレジットはJames C. Keyes、Claude Feaster、Carl Feaster、Floyd Franklin McRae、James C. Edwards。初出レーベルはCat Records(Atlanticの子会社)とされる。歌詞の正式な作詞者表記は情報不明。

歌詞のテーマと意味

タイトルにある“Life Could Be A Dream”が示す通り、恋に落ちた瞬間の高揚と日常が輝き出す感覚を、軽快なスキャットとコーラスで描く。ナンセンスな“シ・ブーム”の掛け声は意味よりもリズムと響きを重視し、甘く無邪気なロマンスのムードを増幅。直接的な語りかけと呼応するコーラスが、親密さと祝祭性を両立させている。

歴史的背景

戦後アメリカでR&Bがポップ市場へ進出した転換期に登場。黒人グループのオリジナルが地域ラジオで火がつき、白人ポップ・グループが直ちにカバーして全米で拡散するという当時の産業構造を象徴する一曲でもある。ザ・コーズ版はR&Bシーンで高く支持され、続くザ・クルー・カッツ(The Crew-Cuts)版がメインストリームで大ヒットを記録した。

有名な演奏・映画での使用

録音ではテナーサックスのブレイクと、分厚いハーモニーの応答が要所を彩る。代表的なカバーはザ・クルー・カッツ版のほか、後年のオールディーズ・リバイバルでも数多く取り上げられた。映像作品では、ピクサー映画『カーズ』(2006)でザ・コーズ版が重要なシーンを彩り、新旧世代に再認識された。

現代における評価と影響

今日ではドゥーワップの代名詞的存在として、アカペラ、バーバーショップ、スクールバンドの定番レパートリーに。軽快なテンポ、コール&レスポンス、シンプルで覚えやすいコーラスは、観客参加型の演出にも適している。ストリーミング時代でもプレイリストの常連で、1950年代アメリカン・ポップのアイコンとして生き続ける。

まとめ

恋のときめきを普遍的な言葉と響きで結晶化した「Sh-Boom」は、ジャンルと世代を超えるスタンダードとなった。歴史的背景と録音の魅力を踏まえて聴けば、半世紀以上愛される理由が一段と明瞭に感じられるだろう。