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Signed, Sealed, Delivered I'm Yours
- 作曲: GARRETT LEE,HARDAWAY LULA MAE,WONDER STEVIE,WRIGHT SYREETA

Signed, Sealed, Delivered I'm Yours - 楽譜サンプル
Signed, Sealed, Delivered I'm Yours|歌詞の意味と歴史
基本情報
1970年にTamla(Motown)から発表されたスティーヴィー・ワンダーの代表曲。作曲・作詞はGARRETT LEE、HARDAWAY LULA MAE、WONDER STEVIE、WRIGHT SYREETA。軽快なソウル/ポップの質感と強力なフックで広く支持を獲得し、アルバム『Signed, Sealed & Delivered』(1970)にも収録。以降、ライヴ定番として歌い継がれている。
歌詞のテーマと意味
歌詞は、過ちを認めた語り手が関係の再出発を誓い、「署名済み・封印済み・配達済み、君のものだ」という郵便メタファーで“完全に身を委ねる”決意を宣言する物語。謝罪と喜びが交錯する感情を、コール&レスポンスと明快なサビで祝祭的な高揚へと導く。恋愛の再契約を軽やかかつ力強く描いたメッセージソングだ。
歴史的背景
モータウン黄金期の成熟を背景に、若きワンダーが表現と制作の主導権を強めていた時期の一曲。母ルラ・メイ・ハーダウェイやシリータ・ライトら家族的な共同体制が、親密で人間味ある語り口を後押しした。タイトなリズム、ブラスのアクセント、ゴスペル的合唱が、デトロイト流ソウルの洗練を体現している。
有名な演奏・映画での使用
ピーター・フランプトンによる1977年のカバーはロック寄りの解釈でヒットし、楽曲の普遍性を再提示。2008年の米大統領選ではバラク・オバマ陣営の集会BGMとして頻繁に用いられ、前向きなメッセージ性が再注目された。映画での具体的な使用作品名は情報不明。
現代における評価と影響
本曲はモータウン・クラシックとして、DJセットや結婚式、スポーツ会場まで幅広い場で機能する万能曲。強固なフック、ダンス性、普遍的テーマにより、R&B/ポップを横断するアーティストのレパートリーに定着している。数多くのカバーやステージでの引用を生み、今も世代を超えて響く。
まとめ
謝罪と再誓約を晴れやかな祝祭へ昇華した本曲は、覚えやすいメロディと推進力あるグルーヴで半世紀超の支持を獲得。個人的な告白を公共の喜びへ橋渡しする普遍性が、時代を越える原動力となっている。入門者にも研究者にも推奨できる一曲。