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Words Of Love

  • 作曲: HOLLY BUDD
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Words Of Love - 楽譜サンプル

Words Of Love|歌詞の意味と歴史

基本情報

Words Of Loveは、作曲者表記がHOLLY BUDD(一般的にはBuddy Holly)による1957年の楽曲。穏やかなテンポのロックンロール/ポップ・バラードで、優しいギターの響きと多重録音によるヴォーカル・ハーモニーが特徴。歌詞を伴う楽曲で、英語で歌われる。初出のレーベルやチャート成績は情報不明だが、後年の評価とカバーによりスタンダード的な位置づけを得ている。代表的カバーとして、The Beatlesの1964年版が広く知られる。

歌詞のテーマと意味

本作の核は、愛を伝えるときの「静けさ」と「親密さ」。大げさな言葉や派手な表現ではなく、そっと囁く優しい言葉と気持ちの通い合いが幸福をもたらす、という価値観が描かれる。求愛というより、信頼関係を育てるための語りかけに重心があり、若者の恋のときめきを普遍的なメッセージへと昇華している。繰り返されるフレーズが印象を強め、短い語句のリフレインが親密な空気を生み出す構造もポイント。

歴史的背景

1957年はロックンロールが急速に一般化した時期で、スタジオ技術の革新が表現の幅を押し広げた。Words Of Loveでは、Buddy Hollyが自身の声を重ねてハーモニーを作るセルフ・オーバーダビングが用いられ、当時として先進的な発想が注目を集めた。派手さを抑えたアレンジは、ロックが騒がしさ一辺倒ではないことを提示し、以後のポップ・ロックにおける「繊細さ」の系譜に影響を与えた。録音スタジオや細部のクレジットは情報不明。

有名な演奏・映画での使用

最も広く知られるカバーはThe Beatlesの1964年版。アルバム『Beatles for Sale』(英)に収録され、ジョン・レノンとポール・マッカートニーが声を重ね、原曲の多重録音のニュアンスを巧みに再現した。米国では『Beatles VI』にも収録され、Buddy Hollyへの敬意を象徴する録音として語られる。その他アーティストによる多くの演奏が存在するが網羅的な一覧は情報不明。映画やドラマでの使用についても明確な出典は情報不明。

現代における評価と影響

Words Of Loveは、静謐なギター・サウンドと多重ハーモニーの組み合わせが、後年のフォーク・ロック、インディー・ポップ、ジャングリー・ギター系の美学へ波及した例として評価される。スタジオを作曲の延長として活用する発想は、後続のポピュラー音楽制作における標準的手法の先駆けでもある。学術的にも、ロックンロール初期における「録音=表現」の重要性を示すテキストとしてしばしば取り上げられる。

まとめ

囁くような愛の言葉を主題に、革新的な録音手法で親密さを刻印したWords Of Love。1957年発の小品ながら、The Beatlesのカバーを通じて普遍性を獲得し、静けさと優しさを美徳とするポップ・ロックの潮流を先導した。情報不明な点は残るものの、シンプルな旋律と控えめなアレンジが持つ表現力は、今日でも色褪せない。