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Love You To

  • 作曲: HARRISON GEORGE
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Love You To - 楽譜サンプル

Love You To|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Love You To」はジョージ・ハリスン作、ビートルズの『Revolver』(1966)収録曲。インド古典音楽の語法をポップに本格導入した先駆作。シタール、タブラ、タンブーラ、アコースティック・ギターを軸にした歌物である。

歌詞のテーマと意味

歌詞は時間の有限性と無常を見据え、刹那を肯定し「今ここ」で愛を実践する姿勢を語る。形式や規範より体験そのものを重んじ、精神的親密さと肉体性を矛盾なく併置する点が特徴。直接的でありながら内省的。

歴史的背景

ハリスンは60年代半ばにインド音楽へ傾倒し、1966年にラヴィ・シャンカールから学び始めた。本曲はその関心の結実で、スタジオ実験が頂点に達した『Revolver』期の象徴。ラガ的思考をロックに持ち込んだ例として画期的だった。

有名な演奏・映画での使用

映画・テレビでの使用は情報不明。ライブでの定番演奏や広く知られたカバーの詳細も情報不明。一方、近年のリイシューで再評価が進み、2022年『Revolver』スペシャル・エディションの新ミックスが注目を集めた。

現代における評価と影響

ラガ・ロック/サイケの代表例として頻繁に引用される。持続ドローン、反復リズム、即興的フレーズ配置は、ロックやポップが東洋音楽を受容するモデルとなり、クロスオーバーの先駆として研究・批評の対象であり続ける。

まとめ

「Love You To」は、音と詞の両面で“いまを生きる”を提示し、異文化融合の可能性を切り拓いた。アルバムの流れで聴くと、その異彩と必然性が一層際立つ。