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The Watusi

  • 作曲: HALL SHIRLEY,JOHNSON JAMES E,TEMPLE LESLIE E
#洋楽ポップス
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The Watusi - 楽譜サンプル

The Watusi|歌詞の意味と歴史

基本情報

「The Watusi」は、HALL SHIRLEY、JOHNSON JAMES E、TEMPLE LESLIE E によって作曲されたポップ/R&B系のダンス・チューンとして知られる楽曲である。歌詞は踊りのムードを高める役割を担うボーカル曲に分類されるが、正式な作詞者名は情報不明。初出年やレーベルなどの詳細なディスコグラフィも情報不明である。本曲名が示す“Watusi”は、1960年代初頭に米国で流行したダンス・スタイルを指し、同時代のダンス・クレイズを背景に広まった。

歌詞のテーマと意味

歌詞(全体の引用は行わない)の主眼は、聴き手にダンスの高揚感をもたらし、その場の一体感を作ることにある。パーティー会場を想起させる呼びかけやコール&レスポンス的なフレーズ、体の動きを促す指示語が中心で、複雑な物語性よりもグルーヴと参加感を重視した作りが特徴だ。こうした“踊り方を伝える”タイプの歌詞は、ツイストやマッシュド・ポテトなど同時代のダンス・ソングにも広く見られ、The Watusiもその系譜にある。

歴史的背景

1960年代初頭のアメリカでは、テレビ番組やティーン文化の拡大により、特定のステップや動作に紐づくダンス・ソングが一斉にヒットした。Watusiもその代表格で、曲名・歌詞・ダンスが相互に宣伝効果をもたらし、社交の場での即時的な盛り上がりを演出した。名称はアフリカの民族名に由来する語の英語表記に端を発し、当時のポップカルチャーにおいてエキゾチシズムの文脈で消費された側面もある。The Watusiは、そうした時代の空気を体現する一曲として位置づけられる。

有名な演奏・映画での使用

代表的な録音として、R&Bボーカル・グループThe Vibrationsのシングル・バージョンが広く知られている。ほかに同名・関連名のダンス曲としては、The Orlonsの「The Wah-Watusi」やRay Barrettoの「El Watusi」が挙げられるが、これらは別楽曲である点に注意したい。映画やテレビで本曲が特筆される使用例については情報不明。網羅的なカバー・リストやチャート成績も現時点では情報不明である。

現代における評価と影響

The Watusiは、ダンス・クレイズ期のエネルギーを伝える資料的価値が高く、オールディーズやR&Bの文脈で再評価され続けている。レコード・コレクターやDJによる60sダンス・ナイト、プレイリスト企画などで再生され、当時のフロア感覚やコール&レスポンスの楽しさを今に伝える。一方で名称の来歴を踏まえ、文化的表象について配慮ある解釈が求められるなど、歴史的理解とエンタメ性の両立が現代的な評価軸となっている。

まとめ

作曲者クレジットが明確で、ダンス・クレイズの只中で機能したボーカル曲としての性格が際立つThe Watusi。歌詞は踊らせるための装置として設計され、歴史的背景と不可分の魅力を備える。代表的録音としてThe Vibrations版が知られる一方、詳細な初出年や映画使用は情報不明である。ダンス文化とポップ音楽の相互作用を学ぶうえで、今なお有効な参照点となる楽曲だ。