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We're in the Money

  • 作曲: WARREN HARRY
#洋楽ポップス#映画音楽
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We're in the Money - 楽譜サンプル

We're in the Money|楽曲の特徴と歴史

基本情報

『We're in the Money』は、1933年の映画「Gold Diggers of 1933」で初披露されたポピュラー・ソング。作曲者表記はWARREN HARRY(一般的にはHarry Warrenとして知られる)、作詞はAl Dubin。しばしば副題“The Gold Diggers’ Song”と併記され、金運到来を祝う内容を軽快に歌い上げる。初出の録音データや初演の正確な日付は情報不明だが、映画のオープニング・ナンバーとして印象的に用いられた。

音楽的特徴と演奏スタイル

明るいメジャー感と跳ねるリズムが核。ブラスのファンファーレ風フレーズや、管弦のユニゾンで示されるキャッチーなリフレインが耳に残る。テンポは軽快なスイング〜フォックストロット系に合い、ビッグバンドでも小編成でも映える。ジャズではスウィング解釈やショウ寄りのアレンジが定番で、ボーカルとホーンの掛け合いが映えるのが特徴である。

歴史的背景

発表は世界恐慌のただ中。経済不安が漂う時代にあって、ショウ・ビジネスは豪華絢爛な演出で観客に活力を与えた。本曲のタイトル/リフレインは、皮肉と願望を同居させた当時のムードを象徴し、バズビー・バークリー流の群舞と相まって強烈な視覚イメージを残した。制作や公開の細部日付、チャート順位などの数値情報は情報不明。

有名な演奏・録音

映画では、コインを模した衣装と大掛かりな振付で知られ、以後も舞台版レビューや再演で繰り返し取り上げられてきた。ジャズ界でも多くの歌手・ビッグバンドが録音し、コミカルなマネー・テーマのBGMとして映画やテレビ、特にクラシック・アニメの文脈で頻繁に引用される。代表的録音の網羅的リストや正確な年次は情報不明。

現代における評価と影響

今日では、アメリカン・ポピュラー史を象徴する一曲として、ジャズ・スタンダードの一角に位置付けられる。景気回復や一攫千金を連想させるフレーズは広告やメディアでも汎用され、短いフックで状況を即座に伝える力が評価される。教育現場やコミュニティ・バンドでも扱いやすく、ショウ・チューンの導入にも適している。

まとめ

『We're in the Money』は、映画発の華やかさとジャズのスウィング感が結び付いた名曲である。明快なメロディと象徴的なタイトルが、時代を越えて大衆文化の中に定着。出自や一部データに情報不明の点はあるが、楽曲の存在感と実演頻度は揺るぎない。スタンダードとして今後も演奏され続けるだろう。