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What's Love Got to Do with It
- 作曲: BRITTEN TERRY,LYLE GRAHAM HAMILTON

What's Love Got to Do with It - 楽譜サンプル
What's Love Got to Do with It|歌詞の意味と歴史
基本情報
作曲はテリー・ブリッテンとグラハム・ライル。ティナ・ターナーが1984年、アルバム『Private Dancer』からシングル発表し、米ビルボードHot 100で自身初の1位を獲得。翌年のグラミーでレコード・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤー、最優秀女性ポップ・ボーカルを受賞。80年代を象徴する大ヒット曲として知られる。
歌詞のテーマと意味
歌詞は、恋愛感情の価値をあえて突き放して捉え、関係をクールに見極める大人の視点を描く。情熱と理性のせめぎ合いを、辛辣な表現と強靭なボーカルで対比し、傷つくことへの恐れと自立の欲求という二面性を浮き彫りにする。恋愛至上主義に挑発的な問いを投げかける内容だ。
歴史的背景
デュオ時代を経て独立したターナーにとって、本曲は80年代半ばのカムバックを決定づけた転機。ブリッテンとライルの堅牢なメロディ、当時最先端のシンセとドラムマシン、ラジオ映えするミッドテンポがMTV時代の空気と合致し、成熟したイメージと現代的サウンドの融合が世界的成功を導いた。
有名な演奏・映画での使用
本曲の名は、1993年公開のティナ・ターナーの伝記映画『What's Love Got to Do with It』のタイトルにも採用され、劇中でも象徴的に扱われた。ライブではアンコールの定番。2020年にはKygoによる公式リミックスが発表され、世代を超えて再評価が進んだ。多くのカバーやサンプリングにも用いられている。
現代における評価と影響
自立心とリアルな感情を同居させた本曲は、後続の女性ポップ歌手に与えた影響が大きい。80年代シンセポップとソウルフルな歌唱の橋渡し的存在として、今日もプレイリストや映像作品で息長く支持される。ティナ・ターナーの代表曲、そしてポップ史の金字塔として評価は揺るがない。
まとめ
切れ味あるメロディとビート、自己決定を体現する歌唱が結びつき、恋愛観を更新した名曲。作曲者と歌手の資質が結実した、80年代ポップの到達点と言える。