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The Beat Goes On

  • 作曲: BONO SONNY
#洋楽ポップス#スタンダードジャズ
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The Beat Goes On - 楽譜サンプル

The Beat Goes On|歌詞の意味と歴史

基本情報

作曲はSonny Bono。初出はソニー&シェールが1967年に発表したシングルで、グルーヴを反復するミドルテンポのポップ・ナンバー。シンプルなコード進行に、うねるベースと軽快なドラムが絡み、会話調の掛け合いボーカルが映える構成が特徴だ。全米チャートでヒットを記録し、彼らの代表曲の一つとして広く知られる。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、流行や価値観がめまぐるしく変わる時代を観察者の視点で列挙しつつ、「ビートは鳴り続ける」というコア・メッセージで締める構図。社会の変化に翻弄されながらも、人々の営みと音楽のリズムは続くという、継続性への信頼と諧謔が同居する。直接的な政治主張を避け、軽やかな言葉運びで普遍性を獲得している。

歴史的背景

発表当時の1960年代後半は、公民権運動や若者文化の台頭など大きな転換期。フォークやロックが急速にクロスオーバーし、世代間の価値観のギャップが可視化された。そうした空気を反映しつつも、本曲はダンス・ミュージックの強度を前面に出し、クラブでもラジオでも機能する“時代感と普遍性”のバランスを示した。

有名な演奏・映画での使用

オリジナルに加え、ビッグバンド界ではBuddy Richが取り上げ、硬派なスウィング感で新たな魅力を提示。ポップスではBritney Spearsが1998年のデビュー期にカバーし、世代を越えて再評価を促した。映画・テレビ・CMでの使用例も複数確認されるが、個別の作品名は情報不明。

現代における評価と影響

反復するベースリフとドラムの推進力、そして観察的な言語感覚は、今日のインディ・ポップやエレクトロ、レトロソウル系のプロダクションにも通じる。DJセットでのブレンド、サンプリングの素材としての親和性も高く、「変わっていくこと」と「続いていくこと」を両立させた設計は現在も参照点であり続ける。

まとめ

変化の只中にある日常を、踊れるポップに昇華した一曲。メロディは親しみやすく、リズムは不変の推進力を示す。時代が移ろっても“ビートは鳴り続ける”という核は色あせず、多彩なカバーとともに、ポップ史の節目を静かに刻む存在だ。