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Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)

  • 作曲: SANTANA CARLOS,COSTER TOM
#洋楽ポップス
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Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile) - 楽譜サンプル

Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)|楽曲の特徴と歴史

基本情報

本作は、Carlos SantanaとTom Costerが共作したギター主体のインストゥルメンタル。1976年発表のアルバム『Amigos』に初収録され、正式表記は“Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)”。歌詞を持たない哀愁のバラードとして、以降サンタナの代表曲の一つとなった。

音楽的特徴と演奏スタイル

テンポは緩やかなマイナー調のバラード。サンタナ特有のサステインと滑らかなビブラート、繊細なベンディングで歌うような主旋律を築く。エレピの和声が包み、ラテン由来のグルーヴが脈打つ。後半でダイナミクスを広げ、長いトーンで頂点を描く構成が印象的。

歴史的背景

70年代半ばのサンタナは、ラテン・ロックにジャズ/フュージョン的語法を融合させ、精神性とメロディの両立を模索していた。『Amigos』期は親しみやすさを取り戻した時期で、「Europa」はその象徴的存在。バンドの共作体制の中で生まれ、サンタナの抒情性を決定づけた。

有名な演奏・録音

オリジナルのスタジオ版が基準とされつつ、以後のツアーでも定番曲として頻繁に演奏され、多くのライブ音源に収められている。ギタリストやサックス奏者によるカバーが豊富で、教則・コンテスト向けアレンジも多い。伴奏トラックを使った演奏動画も広く共有。

現代における評価と影響

現在もギター学習者の定番課題曲で、メロディックな表現や音色作りの手本として参照される。ストリーミングのプレイリストでも聴かれ、世代を超えて浸透。ラテン・ロックのバラード像に与えた影響は大きく、歌がなくとも情景を喚起する器楽曲の代表例とされる。

まとめ

歌詞を持たない本作は、ギターの歌心で物語を紡ぐ名品。1976年の初出から今日まで、ジャンルや国境を越えて愛されてきた。まずは『Amigos』の原典を聴き、次にライブ演奏や多様なカバーを辿れば、メロディの普遍性と解釈の幅が一層際立つ。