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The Seventh Son
- 作曲: DIXON WILLIE

The Seventh Son - 楽譜サンプル
The Seventh Son|歌詞の意味と歴史
基本情報
作曲・作詞はウィリー・ディクソン。英語詞のブルース・ナンバーで、数多くのアーティストに取り上げられてきた。初出年は情報不明だが、ウィリー・メイボンの録音が早期の代表例として知られ、後年もカバーが継続。多くの演奏でシャッフル感のあるブルース・グルーヴが核となる。
歌詞のテーマと意味
歌詞は“七番目の息子”という民間伝承のモチーフを用い、語り手が特別な力や魅力を誇示する内容。恋愛や人心掌握に長けた主人公像をユーモラスに描き、聴き手を乗せる口上が続く。宗教的・神秘的な象徴を軽妙なブルース言語に落とし込むことで、親しみやすさと神秘性を両立している。
歴史的背景
本曲は戦後のシカゴ・ブルース文脈で生まれたレパートリーの一つとして位置づけられる。ディクソンは数多の名曲を手がけた職業作家で、強靭なリフ感と覚えやすい言葉運びに長けていた。本作もその特質を備え、のちにジャズ界でも取り上げられるなど、ブルースとジャズの橋渡し的存在となった。
有名な演奏・映画での使用
代表的な演奏として、ウィリー・メイボンによる録音、モーズ・アリソンの洗練されたジャズ・ブルース解釈、ジョニー・リヴァースのポップ/ロック寄りのヒット・バージョンが知られる。ライヴでのコール&レスポンス展開との相性も良い。映画やドラマでの顕著な使用例は情報不明。
現代における評価と影響
今日でもブルース・ロック、ジャズ、R&B系のバンドに広く歌い継がれ、セットリストの起爆剤として機能する。民間伝承由来のテーマは時代を超えて理解されやすく、短いフックの反復が観客の参加を促す。教材的価値も高く、即興の呼吸やシャッフルのノリを学ぶ格好の素材として評価されている。
まとめ
「The Seventh Son」は、神秘譚を軽快な言葉遊びで料理したディクソン流ブルースの好例であり、カバーごとに色合いを変えながら普遍性を保ってきた。詳細な初出情報は情報不明ながら、世代とジャンルを横断して生き続ける定番曲として、今後も演奏の現場で息づいていくだろう。