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Yes Indeed
- 作曲: OLIVER SY

Yes Indeed - 楽譜サンプル
Yes Indeed |楽曲の特徴と歴史
基本情報
「Yes Indeed 」は、作曲家・アレンジャーのOLIVER SY(一般的表記:Sy Oliver)によるジャズ・スタンダード。ビッグバンド期に広く知られ、歌詞付きでもインストゥルメンタルでも演奏される定番曲である。作品名は“Yes, Indeed!”と表記されることもある。初演やリリースの厳密な年、初出盤などの詳細は情報不明。現在もビッグバンド・ボーカル双方のレパートリーとして親しまれている。
音楽的特徴と演奏スタイル
最大の魅力は、ゴスペル由来のコール&レスポンスとスウィングの推進力あるグルーヴ。シンプルでブルース感のある反復進行に乗せ、ブラスの力強いリフとシャウト・コーラスが高揚感を作る。テンポは中速〜速めが一般的で、ソロ回しとアンサンブルの対比が映える。ボーカル版では合唱的な掛け合いが効果的に用いられ、インスト版ではトロンボーンやトランペットの明快なリードが楽曲の輪郭を際立たせる。
歴史的背景
OLIVER SYはジミー・ランスフォード楽団やトミー・ドーシー楽団で活躍した名アレンジャー/作曲家として知られ、本曲もスウィング黄金期(1940年代前後)に普及した。ジャズにゴスペルの熱気を持ち込み、ダンス・ミュージックとしても機能するスタイルは当時の人気を後押し。大編成のサウンドと大衆性の両立という時代の要請に合致し、ステージのクライマックスを担うレパートリーとして定着した。
有名な演奏・録音
代表的な録音としては、トミー・ドーシー楽団をはじめとするビッグバンド勢の演奏がよく知られる。初出録音の詳細やチャート成績などの具体情報は情報不明だが、ボーカル隊との掛け合いを生かした版、あるいは金管セクションのシャウトを前面に出した版など、編曲の違いで聴き味が変わるのが本曲の面白さ。ライブでは手拍子を促す演出も定番で、客席との一体感を生みやすい。
現代における評価と影響
今日でもビッグバンド、ジャズ・ボーカル、学生バンドの定番曲として頻繁に演奏される。アンサンブルのダイナミクス、バックビートの乗せ方、リフ構築を実地で学べる教材曲として重宝され、セット後半の起爆剤としても機能。ゴスペルとジャズの架け橋となるサウンドはジャンル横断的に支持され、レトロ志向のショウやイベントでも高い効果を発揮する。
まとめ
ゴスペル的コール&レスポンス、リフ主体の編曲、スウィングの躍動が「Yes Indeed 」の核である。詳細な初出データは情報不明ながら、OLIVER SYの筆致を象徴するジャズ・スタンダードとして長く愛されてきた。ボーカルでもインストでも映える懐の深さを持ち、観客の熱量を一気に引き上げる永続的な魅力を備えている。