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Linus And Lucy

  • 作曲: GUARALDI VINCENT ANTHONY
#スタンダードジャズ#コンテンポラリー
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Linus And Lucy - 楽譜サンプル

Linus And Lucy|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Linus And Lucy」は、ジャズ・ピアニストのヴィンス・ガラルディが作曲したインストゥルメンタル。ピアノ・トリオを中心に演奏され、歌詞は存在しません。1964年のアルバム『Jazz Impressions of A Boy Named Charlie Brown』に収録され、その後『ピーナッツ』関連作品で広く知られる代表曲となりました。

音楽的特徴と演奏スタイル

最大の特徴は、ピアノ左手による跳ねるようなオスティナートと、右手の軽快なリフが織りなす推進力。スウィングやブギウギの語法を感じさせるグルーヴに、ベースとドラムが緊密に絡みます。テーマ提示の後に即興パートが配され、簡潔なモチーフの反復とダイナミクスの変化で高揚感を生む構成が定番です。

歴史的背景

本曲は、チャールズ・M・シュルツ原作『ピーナッツ』の映像化企画をきっかけに制作されました。テレビスペシャル以前に録音が行われ、1964年の前述アルバムで発表。その後、1965年に放送された『A Charlie Brown Christmas』などで使用され、作品世界とジャズを結びつける象徴的テーマとして定着しました。

有名な演奏・録音

決定版として知られるのはヴィンス・ガラルディ・トリオの録音です。以後、ジョージ・ウィンストンのアルバム『Linus & Lucy: The Music of Vince Guaraldi』や、デヴィッド・ベノワら多くのジャズ・ピアニストが取り上げました。『ピーナッツ』各種スペシャルでも繰り返し用いられ、ビッグバンドやスクールバンド向けの編曲も多数流通しています。

現代における評価と影響

親しみやすい旋律とジャズ・グルーヴが両立する稀有な楽曲として、子どもから大人まで幅広い層に受容。ホリデーシーズンの放送や配信を通じて毎年新たな聴衆に届き、入門的レパートリーとして音楽教育の現場でも扱われます。ストリーミングや動画投稿サイトでのカバー数も多く、ポピュラーカルチャーに根付いた存在です。

まとめ

「Linus And Lucy」は、ジャズの躍動感とキャラクター性を端的に示す不朽のインストゥルメンタル。シンプルな動機と軽快なリズムが時代を超えて愛され、今なお演奏者と聴き手の双方を惹きつけ続けています。